dispadmin(1M) ユーティリティに -l コマンド行オプションを付けると、実行時に現在のプロセスのすべてのスケジューリングクラスが表示されます。リアルタイムクラスを表す引数として RT を -c オプションの後ろに指定すると、プロセスのスケジューリングを変更することもできます。
dispadmin(1M) のクラスオプションは次のとおりです。
現在設定されているスケージュリングクラスを表示する
パラメータを表示または変更するクラスを指定する
指定されたクラスのディスパッチパラメータを取得する
-g オプションと共に使用し、タイムカンタムの解像度を指定する
値が保存されているファイルを指定する
ディスパッチパラメータが保存されているクラス固有のファイルは実行時にもロードできます。このファイルを使用して、ブート時に確立されたデフォルトの値を新しい優先順位のセットで置き換えることができます。このクラス固有のファイルは、-g オプションで使用される書式で引数を表明する必要があります。RT クラスのパラメータについては rt_dptbl(4) を参照し、例については例 10–1 を参照してください。
システムに RT クラスのファイルを追加するには、次のモジュールが存在する必要があります。
rt_dptbl(4) をロードするクラスモジュール内の rt_init() ルーチン
ディスパッチパラメータと config_rt_dptbl へのポインタを返すルーチンを提供する rt_dptbl(4) モジュール
dispadmin(1M) 実行可能ファイル
次の手順で、RT クラスのディスパッチテーブルのインストールを行います。
次のコマンドでクラス固有のモジュールをロードする。module_name にはクラス固有のモジュールを指定してください。
# modload /kernel/sched/module_name |
dispadmin コマンドを起動する。
# dispadmin -c RT -s file_name |
上書きされるテーブルと同じ数のエントリを持つテーブルが、ファイルに記述されている必要があります。