次のインタフェースは、8 ビットから64 ビットまでのデータを転送するためのメカニズムを提供します。get インタフェースは、プロセスがメモリー上の連続するデータから読みとるべき、与えられたサイズのデータ項目の数を示すリピートカウント (rep_cnt) を使用します。メモリー上の連続するデータは、インポートされたセグメントのオフセット (offset) から始まります。データは datap から始まる連続する場所に書き込まれます。put インタフェースは、リピートカウント (rep_cnt) を使用して、プロセスが読み取るべきデータ項目数を指定します。連続する場所は、datap から始まります。データは次に、インポートされたセグメントの offset から始まる連続する場所に書き込まれます。
これらのインタフェースはまた、読み取り元と書き込み先のエンディアン特性に互換性がない場合にバイトを交換するメカニズムも提供します。
関数のプロトタイプ:
int rsm_memseg_import_get8(rsm_memseg_import_handle_t im_memseg, off_t offset, uint8_t *datap, ulong_t rep_cnt);次のインタフェースは、セグメントアクセス操作がサポートするデータよりも大きなデータを転送するときに使用します。
int rsm_memseg_import_put( rsm_memseg_import_handle_t im_memseg, off_t offset , void *src_addr, size_t length );この関数は、src_addr と length で指定されたローカルメモリーから、対応するインポートされたセグメントのハンドルとオフセットで指定された場所にデータを書き込みます。
int rsm_memseg_import_get( rsm_memseg_import_handle_t im_memseg, off_t offset , void *dst_addr, size_t length );この関数は rsm_memseg_import_put() と似ていますが、データはインポートされたセグメントから dest_vec で定義されたローカル領域に移動します。
put ルーチンと get ルーチンは、引数 offset で指定したバイトオフセット位置から、指定された量のデータを書き込みまたは読み込みます。これらのルーチンはセグメントのベースから開始します。オフセットは適切な境界に整列している必要があります。たとえば、rsm_memseg_import_get64() の場合、offset と datap はダブルワード境界に整列している必要がありますが、rsm_memseg_import_put32() の場合、offset はワード境界に整列している必要があります。
デフォルトでは、セグメントのバリアモード属性は暗黙的 (implicit) です。暗黙的なバリアモードは、操作から戻ってきたときにはデータ転送が完了または失敗していると呼び出し元が仮定していることを意味します。デフォルトのバリアモードは暗黙的であるため、アプリケーションはバリアを初期化する必要があります。デフォルトのバリアモードを使用するとき、put ルーチンまたは get ルーチンを呼び出す前に、アプリケーションは rsm_memseg_import_init_barrier() 関数を使用してバリアを初期化します。明示的な操作モードを使用するには、呼び出し元はバリア操作を使用して転送を強制的に完了させる必要があります。転送を強制的に完了させた後、結果としてエラーが発生したかどうかを判断する必要があります。
オフセットを rsm_memseg_import_map() ルーチンに渡すことによって、インポートセグメントは部分的にマッピングできます。インポートセグメントを部分的にマッピングする場合、put ルーチンまたは get ルーチンの offset 引数はセグメントのベースからです。ユーザーは、正しいバイトオフセットが put ルーチンまたは get ルーチンに渡されていることを確認する必要があります。
戻り値:成功した場合、0 を返します。そうでない場合、エラー値を返します。
セグメントハンドルが無効です。
アドレスが不正です。
メモリー整列が無効です。
オフセットが無効です。
長さが無効です。
アクセス権がありません。
バリアが初期化されていません。
入出力完了エラー
接続が中断されました。
リソースが不足しています。