GNOME 2.0 問題の解決方法 (Solaris 版)

第 1 章 インストール時の問題

この章では、GNOME 2.0 デスクトップを SolarisTM 8 オペレーティング環境または Solaris 9 オペレーティング環境にインストールするときに発生する問題について説明します。

1.1 インストールログ

問題 

インストール時のエラーが記録されるのはどこですか。 

解決方法 

GNOME 2.0 デスクトップの最新のインストールログは次の場所にあります。/var/sadm/install/logs

1.2 インストール失敗時のエラーメッセージ

問題 

次のエラーメッセージが表示されて、インストールが失敗します。 pkgadd: ERROR: cppath(): unable to start

解決方法 

使用している tar のバージョンが間違っているか、tar ファイルが壊れています。Solaris または GNU の tar バージョン 1.13 以上を使用する必要があります。tar ファイルが壊れている場合、もう一度 tar ファイルをダウンロードする必要があります。 

1.3 GNOME 1.4 デスクトップのアンインストール

問題 

システムには GNOME 1.4 デスクトップがインストールされています。GNOME 1.4 デスクトップをアンインストールするにはどのようにしたらいいですか。 

解決方法 

次の手順を実行します。  

  1. CDE に root としてログインします。

  2. 端末ウィンドウを開きます。

  3. cd /var/sadm/prod と入力します。

  4. java uninstall_gnome_1_4 と入力します。

GNOME 2.0 デスクトップがすでにインストールされている場合は、GNOME 1.4 デスクトップを削除できます。root としてログインし、次のコマンドを実行してください。 /usr/sbin/remove-gnome -version 1.4

1.4 インストール後に ScrollKeeper が正しく動作しない

問題 

JumpStart、アップグレード、および Live Upgrade によるアップグレードの終了後、ScrollKeeper が正しく更新されません。 

解決方法 

ソフトウェアの依存関係に問題があります。この問題を回避するには、次の手順を実行します。  

インストール、アップグレード、および Live Upgrade によるアップグレードが、ルートファイルシステムの中で直接行われた場合、ScrollKeeper データベースは、各パッケージに付属するインストール後スクリプトにより、インストール中に必要に応じて更新されます。 

インストールがルートファイルシステムディレクトリの中で直接行われない場合は、インストール後スクリプトは ScrollKeeper データベースを更新しません。 

最初にログインするときに、ScrollKeeper データベースを手動で更新する必要があります。この作業を実行するには root アクセス権が必要です。次のコマンドを C ロケールで実行します。 

  1. su password

  2. /usr/bin/scrollkeeper-rebuilddb

/usr/bin/scrollkeeper-rebuilddb ファイルが次の場所に置かれている場合もあります。{INSTALL_ROOT}/usr/bin/scrollkeeper-rebuilddb