インストールサーバーには、ネットワーク上でシステムをインストールするために必要なインストールイメージが含まれます。Solaris ソフトウェアをネットワークからインストールするためには、インストールサーバーを作成する必要があります。
Solaris DVD メディアを使用して Solaris 2.6 または 7 オペレーティング環境の稼働するシステム上でインストールサーバーを設定する場合、最初に次のパッチのいずれかを適用する必要があります。
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (Intel 版) — Patch ID 107619-03
Solaris 7 オペレーティング環境 (Intel 版) — Patch ID 107260-03
この手順では、次のように仮定します。
x86 ベースのシステムにインストールサーバーを作成する。SPARC システムを x86 版 Solaris インストールイメージとして使用する方法については、SPARC または x86 DVD メディアを使用して SPARC インストールサーバーを作成する方法を参照
システムに CD-ROM ドライブがある
システムでボリュームマネージャを実行している。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、 『Solaris のシステム管理 (基本編) 』を参照
インストールサーバーとして使用するシステムでスーパーユーザーになります。
このシステムには CD-ROM ドライブが必要です。さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用する場合は、システムがすでに NIS、NIS+、DNS、LDAP のいずれかのネームサービスに登録されていなければなりません。ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
Solaris SOFTWARE 1 of 2 CD をシステムのドライブに挿入します。
CD イメージ用のディレクトリを作成します。
# mkdir -p install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_9/Tools |
上の例では、cdrom0 は、Solaris オペレーティング環境の CD メディアを含むドライブへのパスです。
ドライブ内のイメージをインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。
setup_install_server コマンドは、Solaris SOFTWARE ディスクイメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを調べます。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris SOFTWARE 1 of 2 CD を取り出します。
Solaris SOFTWARE 2 of 2 CD をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。
マウントされた CD の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools |
CD-ROM ドライブ内の CD をインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./add_to_install_server install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris SOFTWARE 2 of 2 CD を取り出します。
Solaris LANGUAGES CD をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。
マウントされた CD の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/Tools |
CD-ROM ドライブ内の CD をインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./add_to_install_server install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。
ルート (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
ネットインストールイメージのミニルート (/install_dir_path/Solaris_9/Tools/Boot) 内のファイルにパッチを適用する場合は、patchadd -C コマンドを使用します。ブートイメージに問題がある場合、ファイルにパッチを適用する必要があります。
patchadd -C を使用する前には必ず、パッチの README を読むか、ご購入先におたずねください。
次の例は、次の CD をインストールサーバーの /export/home/cdx86 ディレクトリにコピーして、インストールサーバーを作成する方法を示しています。
Solaris SOFTWARE 1 of 2 CD (x86 版)
Solaris SOFTWARE 2 of 2 CD (x86 版)
Solaris LANGUAGES CD (x86 版)
# mkdir -p /export/home/cdx86 # cd /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/cdx86 # cd / # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools # ./add_to_install_server /export/home/cdx86 # cd / # cd /cdrom/cdrom0/Tools # ./add_to_install_server /export/home/cdx86 # cd / # cd /cdrom/cdrom0/s2 # ./modify_install_server -p /export/home/cdx86 /cdrom/cdrom0/s2 |
この例では、各コマンドを実行する前に各 CD がドライブに挿入され、自動的にマウントされるものとします。各コマンドの実行が終了すると、CD が取り出されます。