Solaris 9 4/04 インストールガイド

filesys プロファイルキーワード (ミラー化されたファイルシステムの作成)

filesys mirror[[[:name]]]slice  [[[slice]]] size file_system optional_parameters

JumpStart プログラムでは、filesys mirror キーワードと一覧にある値を使用して、ミラー化されたファイルシステムの作成に必要な RAID-1 および RAID-0 ボリュームを作成できます。複数のファイルシステムの RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成する場合は、filesys mirror を繰り返し指定できます。


注 –

filesys mirror キーワードは、初期インストールでのみサポートされます。


name – 任意のキーワードです。RAID-1 ボリューム (ミラー) に名前を付けることができます。ミラー名の先頭の文字は必ず「d」で、その後ろに 0 – 127 の数字が続きます (例: d100)。ミラー名を指定しない場合は、カスタム JumpStart プログラムによって名前が割り当てられます。ミラー名の付け方については、ボリューム名の要件とガイドラインを参照してください。

slice – ディスクスライスを指定します。カスタム JumpStart プログラムは、このディスクスライスに、ミラー化するファイルシステムを配置します。スライスの値は、cwtxdysz の形式になります (例: c0t0d0s0c0t0d0s5 など)。カスタム JumpStart プログラムは、スライス上に RAID-0 ボリューム (単一スライス連結) を作成し、この連結をミラー化するための RAID-1 ボリュームを作成します。ミラー化するスライスは最大 2 つまで指定できます。

size – ファイルシステムのサイズを M バイト単位で指定します。

file_system – この値は、ミラー化するファイルシステムを示します。カスタム JumpStart プログラムは、指定されたスライスからミラーを作成し、このミラーを指定されたファイルシステムへマウントします。ルート(/)、/usr/var などの重要なファイルシステムに加えて、swap もファイルシステムとして指定できます。

optional_parameters – 1 つ以上のマウントオプション (mount(1M) コマンドの -o オプションと同じ)。これらのマウントオプションは、指定された file_system/etc/vfstab エントリに追加されます。複数のマウントオプションを指定する場合は、マウントオプションはスペースを入れずにコンマで区切ってください (例: ro,quota)。

インストール時にミラー化されたファイルシステムを作成する方法については、第 10 章「インストール時の RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成 (概要)」を参照してください。