Solaris 9 4/04 インストールガイド

bootenv createbe プロファイルキーワード

bootenv createbe bename new_BE_name filesystem mountpoint:device:fs_options 
[filesystem...]

bootenv createbe キーワードを使用すると、オペレーティング環境のインストール時に、空の非アクティブブート環境を作成できます。少なくとも、ルート (/) ファイルシステムを作成する必要があります。ファイルシステムは作成されますが、中身は空のままです。現在のブート環境からファイルシステムがコピーされることはありません。新しいブート環境に名前が付けられ、ファイルシステムの追加の準備が整います。この空のブート環境にフラッシュアーカイブをインストールできます。アーカイブをインストールした後でこのブート環境をアクティブにし、このブート環境からシステムを稼働できます。bename および filesystem の値を次に示します。

bename new_BE_name

bename は、新しく作成するブート環境の名前を指定します。new_BE_name は、30 文字以内の英数字で指定してください。マルチバイト文字は使用できません。この名前は、システム上で一意となるように指定する必要があります。

filesystem mountpoint:device:fs_options

filesystem は、新しいブート環境に作成するファイルシステムの種類と数を決定します。少なくとも、ルート (/) ファイルシステムを置くスライスを指定する必要があります。複数のファイルシステムを同一のディスクに置くことも、複数のディスクに分散することもできます。

  • mountpoint には、任意の有効なマウントポイント、またはスワップスライスを示す - (ハイフン) を指定できます。

  • device には、インストール対象であるオペレーティング環境が最初に起動したときに利用可能なデバイスを指定してください。このデバイスは、「free」などの JumpStart の特殊な記憶装置とは無関係です。 デバイスとして Solaris ボリュームマネージャのボリュームや Veritas Volume Manager のボリュームを指定することはできません。device はディスクデバイスの名前で、/dev/dsk/cwtxdysz という形式で表されます。

  • fs_options には、次のいずれかを指定できます。

    • ufs: UFS ファイルシステムを示す

    • swap: スワップファイルシステムを示す。スワップマウントポイントはハイフン () で表す

プロファイルの例とこのキーワードの基本的な使用方法については、次の関連情報を参照してください。