Solaris 9 4/04 インストールガイド

クライアント OBP での WAN ブート対応の確認

WAN ブートインストールを自動的に実行するには、クライアントの OpenBoot PROM (OBP) が WAN ブートに対応している必要があります。クライアントの OBP が WAN ブートに対応しているかどうかを調べるには、次の手順に従ってください。

クライアント OBP での WAN ブート対応を確認する方法
  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. WAN ブート対応を表す OBP 構成変数を調べます。


    # eeprom | grep network-boot-arguments
    
    • 変数 network-boot-arguments が表示されるか、上記のコマンドが network-boot-arguments: data not available という出力を返した場合、OBP は WAN ブートインストールに対応しています。WAN ブートインストールを実行する前に OBP を更新する必要はありません。

    • 上記のコマンドから何の出力も得られない場合、OBP は WAN ブートインストールに対応していません。次のどちらかの作業を実行する必要があります。

      • クライアントの OBP を更新します。OBP の更新方法については、システムのマニュアルを参照してください。

      • ローカル CD-ROM ドライブ内の Solaris 9 SOFTWARE CD から WAN ブートインストールを実行します。ローカル CD-ROM ドライブからクライアントをブートする方法については、ローカルの CD メディアを使ったインストールを参照してください。


例 44–1 クライアント上で OBP が WAN ブートに対応しているかどうかを確認する

次のコマンドは、クライアントの OBP が WAN ブートに対応しているかどうかを確認する方法を示しています。


# eeprom | grep network-boot-arguments
network-boot-arguments: data not available

この例では、出力に network-boot-arguments: data not available が表示されているので、クライアント OBP は WAN ブートに対応しています。