Solaris 9 4/04 オペレーティング環境の概要

システムリソースの機能拡張

以前の Solaris 9 リリースから、次のシステムリソース拡張機能が追加されています。

資源上限デーモンによる物理メモリーの制御

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

資源上限デーモン rcapd は、資源上限が定義されたプロジェクト内で動作するプロセスが消費する物理メモリーを制御します。 また、このデーモンを管理したり、関連する統計情報を報告したりするメカニズムを持つ関連ユーティリティが用意されています。

詳細については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「資源上限デーモンによる物理メモリーの制御」を参照してください。 また、rcapstat(1)rcapadm(1M)project(4)、および rcapd(1M) の各マニュアルページも参照してください。

拡張アカウンティングサブシステム

拡張アカウンティングは、Solaris 9 9/02 リリースで機能拡張され、Solaris 9 4/03 リリースでさらに改良されました。

Solaris 9 9/02 リリースでは、拡張アカウンティングプロセスを IP サービス品質 (IPQoS) のフローアカウンティングモジュールと併用できるようになりました。 IPQoS については、『IPQoS の管理』を参照してください。

拡張されたアカウンティング機能については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「拡張アカウンティング」を参照してください。

Solaris 9 4/03 リリースには、libexacct の Perl インタフェースが用意されています。 このインタフェースを使って、exacct フレームワークによって生成されたアカウンティングファイルを読み取る Perl スクリプトを作成できます。 exacct ファイルを作成する Perl スクリプトも作成できます。

この新しい Perl インタフェースは、基盤となる C API と機能的に同等です。

この Perl インタフェースでは、タスク単位、プロセス単位、 または、IPQoS の flowacct モジュールによって提供されたセレクタ単位で、システムのリソース消費量を記録することができます。

libexacct の Perl インタフェースについては、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「拡張アカウンティング」の章を参照してください。

以下のマニュアルページも参照してください。