Solaris 9 4/04 オペレーティング環境の概要

Solaris PPP 4.0

Solaris PPP 4.0 では、あるシステムが、別の場所にあるシステムと電話回線または専用通信メディアを介して通信できるようになりました。 このポイントツーポイントプロトコル (PPP) 実装は、現在普及している Australian National University (ANU) PPP に基づいています。 Solaris PPP 4.0 は、Solaris オペレーティング環境用に完全に新しく開発されたものです。 PPP 4.0 は、特定のファイル群を使用して簡単に構成可能で、 同期通信と非同期通信の両方をサポートしています。 PPP 4.0 は、Password Authentication Protocol (PAP) 認証と Challenge Handshake Authentication Protocol (CHAP) 認証を提供します。 Solaris PPP 4.0 の構成は柔軟性に富んでいるため、ユーザーは各自のリモート通信のニーズに応じて、簡単に PPP をカスタマイズできます。 また、以前の Solaris PPP (asppp) から Solaris PPP 4.0 に移行するための変換スクリプト asppp2pppd も提供されています。

PPP 4.0 には PPPoE 機能が含まれています。この機能を使用すると、PPP でトンネリングを使用できます。 PPPoE のサポートは、Solaris 8 10/01 リリースで導入されました。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の PPP に関する項、および pppd(1M) のマニュアルページを参照してください。

使用許諾権の内容については、以下の各ファイルを参照してください。

/var/sadm/pkg/SUNWpppd/install/copyright

/var/sadm/pkg/SUNWpppdu/install/copyright

/var/sadm/pkg/SUNWpppg/install/copyright