Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件と RAID 1 ボリュームを作成するための背景情報 を確認します。
サブミラーとして使用する 2 つのストライプまたは連結を作成します。
詳細は、RAID 0 (ストライプ方式) ボリュームを作成するにはか RAID 0 (連結方式) ボリュームを作成するにはを参照してください。
次のどちらかの方法でミラーを作成します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、「アクション (Action)」、「ボリュームを作成 (Create Volume)」の順に選択し、画面の指示に従います。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metainit コマンドを使って 1 面ミラーを作成します。
metainit {volume-name} [-m ] {submirror-name…}volume-name は、作成するボリュームの名前です。
-m はミラーを作成することを意味します。
submirror-name には、ミラーの最初のサブミラーとして使用するコンポーネントの名前を指定します。
詳細は、次の例と metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のどちらかの方法で 2 つめのサブミラーを追加します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、変更するミラーを選択します。 「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「サブミラー (Submirrors)」タブを開き、画面の指示に従います。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metattach コマンドを実行します。
metattach {mirror-name} {new-submirror-name…}volume-name は、変更する RAID 1 ボリュームの名前です。
submirror-name には、ミラーの次のサブミラーとして使用するコンポーネントの名前を指定します。
詳細は、次の例と metattach(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metainit d51 1 1 c0t0d0s2 d51: Concat/Stripe is setup # metainit d52 1 1 c1t0d0s2 d52: Concat/Stripe is setup # metainit d50 -m d51 d50: Mirror is setup # metattach d50 d52 d50: Submirror d52 is attached |
この例では、2 面ミラー d50 を作成します。 metainit コマンドは、 RAID 0 ボリュームである、2 つのサブミラー (d51 と d52) を作成します。 metainit -m コマンドは、RAID 0 ボリューム d51 から 1 面ミラーを作成します。 metattach コマンドは、 d52 を接続して 2 面ミラーを作成し、同期を取り直します。 (接続されたサブミラー上のデータは、再同期の際に他のサブミラーによって上書きされます。) 最後にミラーが作成されたことを示すメッセージが表示されます。
# metainit d51 1 1 c0t0d0s2 d51: Concat/Stripe is setup # metainit d52 1 1 c1t0d0s2 d52: Concat/Stripe is setup # metainit d50 -m d51 d52 metainit: d50: WARNING: This form of metainit is not recommended. The submirrors may not have the same data. Please see ERRORS in metainit(1M) for additional information. d50: Mirror is setup |
この例でも、2 面ミラー d50 を作成します。 metainit コマンドは、 RAID 0 ボリュームである、2 つのサブミラー (d51 と d52) を作成します。 metainit -m コマンドは、2 つのサブミラーから RAID 0 ボリューム d51 を作成します。ただし、再同期は実行されません。 このミラーの情報はすべて無効であるとみなされるため、ミラーを使用する前に、newfs などを実行することによって情報が再生成されます。
新たに作成したミラーにファイルシステムを作成する場合は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「ファイルシステムの作成 (手順)」を参照してください。 データベースなど、raw ボリュームを使用するアプリケーションは、独自の方法でこのボリュームを認識できなければなりません。