Solaris ボリュームマネージャの管理

ソフトパーティションを拡張するには

ソフトパーティション上に他の論理ボリュームが構築されていない場合は、そのソフトパーティションに領域を追加できます。 空き領域を見つけ、パーティションの拡張に使用します。 既存のデータは移動されません。


注 –

ソフトパーティションを使用して別のボリュームを作成している場合 (RAID 0 ボリュームのコンポーネントの場合など)、そのソフトパーティションは拡張できません。 ソフトパーティションを収容するデバイスの領域を増やすことが目的であれば、通常、収容デバイスに他のボリュームを連結することによって目的を達成できます。 詳細は、記憶領域の拡張 を参照してください。


  1. ソフトパーティション構成の指針を確認します。

  2. 次のどちらかの方法でソフトパーティションを拡張します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。 拡張するソフトパーティションを選択し、「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択して、画面の指示に従います。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metattach コマンドを使ってソフトパーティションに領域を追加します。


      metattach [-s disk-set] soft-partition size
      

      disk-set は、ソフトパーティションが含まれているディスクセットの名前です。

      soft-partition は、既存のソフトパーティションの名前です。

      size は追加する領域のサイズです。

例 — ソフトパーティションを拡張する

この例では、ソフトパーティションに領域を追加してから、そのソフトパーティションにあるファイルシステムを拡張します。ソフトパーティションはオンラインでマウントされたままです。


# mount /dev/md/dsk/d20 /home2
# metattach d20 10g
# growfs -M /home2 /dev/md/rdsk/d20