この手順は、トランザクションボリュームとそのボリュームを構成するデバイスが共に Solaris ボリュームマネージャの論理ボリュームである場合にのみ有効です。
Solaris ボリュームマネージャコンポーネントを作成するための前提条件と トランザクションボリュームの背景情報を確認します。
トランザクションボリュームを削除し、ロギングを無効にしたい UFS ファイルシステムのマウントを解除します。
次のどちらかの方法でトランザクションボリュームからログデバイスを切断します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、リストからトランザクションボリュームを選択します。 ボリュームを右クリックし、「プロパティ (Properties)」を選択します。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metadetach コマンドを使用します。
metadetach master-volume |
master-volume は、ロギングするファイルシステムが格納されているトランザクションボリュームの名前です。
詳細は、metadetach(1M) のマニュアルページを参照してください。
トランザクションボリュームの名前とマスターデバイスの名前を交換します。
次のどちらかの方法でトランザクションボリュームを削除 (クリア) します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、リストからトランザクションボリュームを選択します。 ボリュームを右クリックし、「削除 (Delete)」を選択します。 詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metaclear コマンドを実行します。
metaclear master-volume |
詳細は、metaclear(1M) のマニュアルページを参照してください。
マスターデバイスに対して fsck コマンドを実行します。
スーパーブロック内のファイルシステムの状態を修正するかどうかの問い合わせに対して y を入力します。
ファイルシステムを再びマウントします。
この例では、まず、マウントされたファイルシステムが格納されているトランザクションボリューム d1 の状態を調べ、最後に、トランザクションボリューム内のマスターデバイス d1 にファイルシステムをマウントします。
# metastat d1
d1: Trans
State: Okay
Size: 5600 blocks
Master Device: d21
Logging Device: d0
d21: Mirror
Submirror 0: d20
State: Okay
Submirror 1: d2
State: Okay
...
d0: Logging device for d1
State: Okay
Size: 5350 blocks
# umount /fs2
# metadetach d1
d1: log device d0 is detached
# metarename -f -x d1 d21
d1 and d21 have exchanged identities
# metastat d21
d21: Trans
State: Detached
Size: 5600 blocks
Master Device: d1
d1: Mirror
Submirror 0: d20
State: Okay
Submirror 1: d2
State: Okay
# metaclear 21
# fsck /dev/md/dsk/d1
** /dev/md/dsk/d1
** Last Mounted on /fs2
** Phase 1 - Check Blocks and Sizes
** Phase 2 - Check Pathnames
** Phase 3 - Check Connectivity
** Phase 4 - Check Reference Counts
** Phase 5 - Check Cyl groups
FILE SYSTEM STATE IN SUPERBLOCK IS WRONG; FIX? y
3 files, 10 used, 2493 free (13 frags, 310 blocks, 0.5%
fragmentation)
# mount /fs2
|
最初に metastat コマンドを実行して、トランザクションボリューム d1 が「正常 (Okay)」状態であることを確認します。 トランザクションボリュームのログデバイスを切断する前に、ファイルシステムのマウントを解除します。 -f (強制) フラグを指定して、トランザクションボリュームとそのミラー化されたマスターデバイスを交換します。 metastat コマンドを再び実行して、交換が実際に行われたことを確認します。 次に、トランザクションボリューム d21 とログデバイス d0 (必要な場合)を削除します。 fsck コマンドをミラー d1 に対して実行し、プロンプトの問い合わせに対して y を入力します。 fsck コマンドの実行が終わったら、ファイルシステムを再びマウントします。 /fs2 のマウントデバイスは変更されていないため、/etc/vfstab ファイルを編集する必要はありません。