共有ディスクセット (または単に ディスクセット) とは、排他的に共有される (複数のホストが同時に使用することはできない) ボリュームやホットスペアからなるディスクドライブの集まりです。 ディスクセットには個別の名前空間が与えられ、Solaris ボリュームマネージャのボリュームはその名前空間内で管理できます。
ディスクセットを使用すると、データの冗長性と可用性が向上します。 一方のホストに障害が発生しても、そのディスクセットを他方のホストが引き継ぐことができます (このタイプの構成は「フェイルオーバー構成」と呼ばれます)。 各ホストはディスクセットを制御できますが、1 度に 1 台のホストだけが排他的にディスクセットを制御します。
ディスクセットは、SPARC ベースのプラットフォームでも x86 ベースのプラットフォームでもサポートされています。
ディスクセットは、Sun Cluster、Solstice HA (High Availability)、またはサポートされる他社製の HA フレームワークと組み合わせて使用することを想定しています。 Solaris ボリュームマネージャ単体では、フェイルオーバー構成を実装するのに必要なすべての機能が提供されるとは限りません。