Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — ルート (/) からミラーを作成する


# metainit -f d1 1 1 c0t0d0s0
d1: Concat/Stripe is setup
# metainit d2 1 1 c0t1d0s0
d2: Concat/Stripe is setup
# metainit d0 -m d1d0: Mirror is setup
# metaroot d0
# lockfs -fa
# reboot
...
# metattach d0 d2
d0: Submirror d2 is attached
# ls -l /dev/rdsk/c0t1d0s0
lrwxrwxrwx   1 root     root          88 Feb  8 15:51 /dev/rdsk/c1t3d0s0 ->
../../devices/iommu@f,e0000000/vme@f,df010000/SUNW,pn@4d,1080000/ipi3sc@0,0/i
d@3,0:a,raw

システムを再起動する前に、2 番目のサブミラーを接続しないでください。 metaroot コマンドを実行した後、2 番目のサブミラーを接続する前に、システムを再起動する必要があります。

まず、-f オプションを使って最初の RAID 0 ボリューム d1 を強制的に作成します。これには、/dev/dsk/c0t0d0s0 にマウントされているファイルシステム、ルート (/) が含まれています。 次に 2 番目の連結 d2/dev/dsk/c0t1d0s0 から作成します。 (このスライスのサイズは d1 以上でなければなりません。) そして、metainit コマンドに -m オプションを付けて実行し、ルート (/) を含む連結から1 面ミラー d0 を作成します。

次に metaroot コマンドを使って /etc/vfstab ファイルと /etc/system ファイルを編集し、システムがボリューム上のルート (/) ファイルシステムから起動されるように指定します (再起動を行う前に lockfs -fa コマンドを実行するようにします)。 再起動が終わると、サブミラー d2 がミラーに接続され、ミラーの再同期が実行されます (連結とミラーが設定され、サブミラー d2 が接続されたことを示すメッセージが表示されます)。 最後に、ルート raw デバイスに対して ls-l コマンドを実行して、代替ルートデバイスへのパスを表示します。このパスは、このデバイスからシステムを起動しなければならない状況が発生したときに必要になります。