Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — /opt ファイルシステムのミラー化を解除する


# metastat d4
d4: Mirror
    Submirror 0: d2
      State: Okay        
    Submirror 1: d3
      State: Okay        
...
# umount /opt
# metadetach d4 d2
d4: submirror d2 is detached
# metaclear -r d4
d4: Mirror is cleared
d3: Concat/Stripe is cleared
(/opt のエントリが d4 の代わりにそのスライスまたはボリュームを指すように /etc/vfstab ファイルを編集する)
# mount /opt

この例の /opt ファイルシステムは 2 面ミラー d4 から構成されています。そのサブミラー d2d3 はそれぞれ、スライス /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/dsk/c1t0d0s0 から構成されています。 metastat コマンドを使用して、少なくとも 1 つのサブミラーが「正常 (Okay)」状態であることを確認します。 (「正常 (Okay)」状態のサブミラーが存在しないミラーは、最初に修復しなければなりません。) 次に、このファイルシステムのマウントを解除してから、サブミラー d2 を切り離します。 metaclear -r コマンドは、ミラーともう 1 つのサブミラー d3 を削除します。

次に、/opt のエントリが、該当するスライスを参照するように /etc/vfstab ファイルを編集します。 たとえば、d4 がミラーで、d2 がサブミラーであれば、次のように変更します。


/dev/md/dsk/d4  /dev/md/rdsk/d4  /opt ufs  2  yes -

上記の行を次のように変更します。


/dev/md/dsk/d2  /dev/md/rdsk/d2  /opt ufs  2  yes -

サブミラー名を使用することによって、ファイルシステムをボリュームにマウントしたままにできます。 最後に、/opt ファイルシステムを再びマウントします。

/etc/vfstab ファイルで d4 の代わりに d2 を使用すれば、このミラーのミラー化を解除したことになります。 d2 は 1 つのスライスから構成されているため、このデバイスでボリュームをサポートしたくなければ、ファイルシステムをスライス名 (/dev/dsk/c0t0d0s0) にマウントできます。