Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — ログデバイスを共有する


# umount /xyzfs
# metainit d64 -t c0t2d0s4 d10
d64: Trans is setup
(/etc/vfstab ファイルを編集して、/xyzfs のエントリがトランザクションボリューム d64 を参照するようにする)
# mount /xyzfs
# metastat
...
d10: Logging device for d63 d64
...

この例では、他のトランザクションボリュームのログとして設定されているログデバイス (d10) を新しいトランザクションボリューム (d64) と共有します。 マスターデバイスとして設定するファイルシステムは /xyzfs で、これにはスライス/dev/dsk/c0t2d0s4 を使用します。 metainit -t コマンドを使用して、この構成がトランザクションボリュームであることを指定します。 次に /etc/vfstab ファイル内の、ファイルシステム用のエントリを変更 (エントリがなければ作成) して、そのエントリがトランザクションボリュームを参照するようにします。 たとえば、次の行を見てください。


/dev/dsk/c0t2d0s4 /dev/rdsk/c0t2d0s4 /xyzfs ufs 2 yes -

上記の行を次のように変更します。


/dev/md/dsk/d64 /dev/md/rdsk/d64 /xyzfs ufs 2 yes -

metastat コマンドを実行して、ログが共有されていることを確認します。 ファイルシステムのロギングは、システムの再起動時に有効になります。

これ以降の再起動では、 fsck コマンドは、このファイルシステムをチェックする代わりに、2 つのファイルシステムについて次のようなメッセージを表示します。


/dev/md/rdsk/d63: is logging.
/dev/md/rdsk/d64: is logging.