Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

SunOS 4 互換モード

NIS は、パスワード構成ファイルを SunOS 4 (Solaris 1) パスワードフォーマットと Solaris 2 パスワードおよびシャドウファイルフォーマットの両方でサポートしています。

動作モードは、$PWDIR/shadow ファイルが存在するかどうかによって決定されます ($PWDIR は、/var/yp/Makefile ファイルに設定されている Makefile マクロセットです) 。 shadow ファイルが存在する場合、NIS は Solaris 2 モードで動作します。 shadow ファイルが存在しない場合、NIS は SunOS 4 モードで動作します。

SunOS 4 モードでは、すべてのパスワード情報が passwd ファイルに保存されています。 Solaris 2 モードでは、パスワード情報は shadow ファイルに保存され、ユーザーアカウント情報は passwd ファイルに保存されます。

make マクロ PWDIR/etc ディレクトリに設定されている場合、Solaris 2 の passwd 処理要件の関係上、NIS は Solaris 2 モードでしか動作できません。 ただし、PWDIR/etc 以外のディレクトリに設定されている場合、ユーザーは passwd 構成ファイルを SunOS 4 フォーマットでも Solaris 2 フォーマットでも保存できます。 rpc.yppasswdd デーモンはこれら両方のパスワードフォーマットを認識しますが、 Solaris リリース 2 フォーマットを使用することをお勧めします。