Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

NIS マップを伝播する

マップが更新されると、Makefileyppush を使用して新しいマップをスレーブサーバーに伝播します (ただし、NOPUSHMakefile に設定されている場合を除きます)。 これは、ypserv デーモンに通知してマップ転送要求を送ることで実行されます。 次に、スレーブサーバー上の ypserv デーモンが ypxfr プロセスを起動し、マスターサーバー上の ypxfrd デーモンに連絡します。 いくつかの基本検査 (マップが実際に更新されているかどうかの確認など) が行われてマップが転送されます。 そのあと、スレーブサーバー上の ypxfr が、転送が成功したかどうかを yppush プロセスに通知します。


注 –

上記手順は、新しく作成されたマップがスレーブサーバー上に存在しない場合は動作しません。 スレーブサーバー上で ypxfr を実行して、新しいマップをスレーブサーバーに転送する必要があります。


マップの伝播は失敗することがありますが、失敗した場合は ypxfr を使って手動で新しいマップ情報を転送する必要があります。 ypxfr は、2 つの方法で使用できます。 1 つは root の crontab ファイルを定期的に使用する方法であり、もう 1 つはコマンド行から対話形式で使用する方法です。 これらの方法については、以下で説明します。