Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

TLS のセキュリティの設定


注 –

cert7.db key3.db の各ファイルには、どのユーザーも読み取り権が必要です。 key3.db ファイルに非公開鍵を含めないようにしてください。


TLS を使用する場合は、必要なセキュリティデータベースをインストールしなければなりません。 特に、cert7.dbkey3.db の両ファイルは必須です。 cert7.db ファイルには、信頼できる認証のデータベースが入ります。 key3.db ファイルには、クライアントの鍵が入ります。 LDAP ネームサービスクライアントがクライアントの鍵を使用しない場合でも、このファイルは必要です。


注 –

ldapclient を実行する前に、この節に記述されている必要なセキュリティデータベースファイルを設定およびインストールしておく必要があります。


これらのファイルを作成および管理する方法については、 ご使用のバージョンの Sun ONE Directory Server の『管理者ガイド』の「SSL 管理」の章の中の LDAP クライアントで SSL を利用するための構成に関する節を参照してください。 これらのファイルを構成したら、LDAP ネームサービスクライアントで使用できるように所定の場所にそれらを格納する必要があります。 この場所を判断するために、属性 certificatePath が使用されます。 この属性はデフォルトで /var/ldap です。

たとえば、Netscape CommunicatorTM を使用して必要な cert7.db ファイルと key3.db ファイルを設定した後で、これらのファイルをデフォルトの位置にコピーします。


# cp $HOME/.netscape/cert7.db /var/ldap
# cp $HOME/.netscape/key3.db /var/ldap

次に、すべてのユーザーに読み取り権を付与します。


# chmod 444 /var/ldap/cert7.db
# chmod 444 /var/ldap/key3.db

注 –

Netscape では、cert7.dbkey3.db の各ファイルを $HOME/.netscape ディレクトリで管理します。 このため、それらのセキュリティデータベースを LDAP ネームサービスクライアントで使用する場合は、そのコピーをローカルファイルシステム上に格納する必要があります。