Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

Makefile を準備する

ソースファイルをチェックしてソースファイルディレクトリにコピーしたら、NIS サービスが使用する ndbm 形式のマップにそのソースファイルを変換する必要があります。 次のypinit によるマスターサーバーの設定の節で説明しているように、この処理は、マスターサーバーで ypinit が実行されると自動的に行われます。

ypinit スクリプトはプログラム make を呼び出します。このプログラムは、/var/yp ディレクトリに置かれた Makefile を使用します。 /var/yp ディレクトリにはデフォルトの Makefile が用意されており、この中にはソースファイルを要求された ndbm 形式のマップに変換するためのコマンドが入っています。

デフォルトの Makefile は、そのまま使用することも必要に応じて修正することもできます。 (デフォルトの Makefile を修正するときは、将来必要な場合に備えて、必ず最初に修正前の Makefile をコピーして保存するようにしてください。) 次に説明する Makefile への修正のうち、必要に応じて1 つまたは複数を実行します。

Makefile は、all の下にリストされるデータベースのそれぞれに対して適切な NIS マップを作成します。 データは makedbm で処理され、mapname.dirmapname.pag の 2 つのファイルに保存されます。 この両ファイルは、マスターサーバーの /var/yp/domainname ディレクトリに置かれます。

Makefile は必要に応じて、/PWDIR/passwd/PWDIR/shadow/PWDIR/security/passwd.adjunct の各ファイルから passwd マップを作成します。