Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ttl フィールド

2 番目のフィールドは、任意指定の有効期限フィールドです。 このフィールドでは、データを破棄する前にデータベース内にデータをキャッシュしておく時間 (秒)、すなわちサーバーに新しい情報を次回要求するまでの時間を指定します。 このフィールドを空白のままにすると、ttl には、権限の開始 (SOA) リソースレコードで指定された最小時間がデフォルトとして用いられます。

ttl の設定値があまりにも小さいと、サーバーはデータ更新のための要求を頻繁に繰り返します。逆に、ttl の設定値があまりにも大きいと、情報の変更がタイムリーに反映されなくなります。

ほとんどの場合、ttl の値は、初期値として 1 日 (86400) から 1 週間 (604800) の間に設定するとよいでしょう。 そのあとで、実際の情報の変更の頻度にあわせて ttl の値を適切な値に変更してください。 また、ほとんど変化することがないデータと関連しているということで ttl の値を大きく設定していた場合、 そのデータが変更されるとわかった時点で、ttl の値を、データの変更が行われるまで小さな値 (3600 - 86400) にし、 その後またもとの大きな値に戻すこともできます。

同じ名前、クラス、タイプを持つすべての RR では、ttl は同じ値に設定してください。