Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

resolv.conf ファイルの設定

ここでは、doc.com ドメインのサーバーで使用する簡単な resolv.conf ファイルの例を示します。


例 4–1 DNS サーバー用 resolv.conf ファイルの例


;
; /etc/resolv.conf file for dnsmaster (sirius)
;
domain             doc.com
nameserver         192.168.0.0
nameserver         192.168.0.1

このファイルの最初の行では、ドメイン名を次の書式で指定します。


domain domainname

ここで、domainname は InterNIC (日本では JPNIC) に登録されている名前です。


注 –

ドメイン名の末尾にスペースまたはタブを使うことはできません。 ドメイン名の最後の文字を入力したら、必ずキャリッジリターンで強制改行してください。


2 行目には、サーバーを次の書式で指定します。


nameserver 192.168.0.0

以降の行では、スレーブ DNS ネームサーバーまたはキャッシュ専用ネームサーバー の IP アドレスを 1 つ以上指定します。リゾルバはこれらの行を照会して該当するアドレスを識別します。 各行の書式は次のとおりです。


nameserver IP_address

IP_address には、スレーブ DNS ネームサーバーまたはキャッシュ専用ネームサーバー の IP アドレスを指定します。 リゾルバは、必要な情報が見つかるまで、ここに指定されている順番どおりにネームサーバーを探していきます。

BIND 8.3.3 では、DNS クライアントは IPv6 トランスポートを使用して IPv6 DNS サーバーに接続できます。 このような接続を有効にするには、resolv.conf ファイルの nameserver の後に、IPv6 アドレスを入力します。

IPv6 ネームサーバーを使用する /etc/resolv.conf ファイルの例を次に示します。


domain			doc.com
nameserver			2000::100:a00:20ff:de8a:643a
nameserver			2000::55:a00:20ff:dec1:5ade
nameserver			192.168.0.1

resolv.conf ファイルでは、ネームサーバーの IPv4 アドレスと IPv6 アドレスを任意に組み合わせて使用できます。