Solaris LDAP ネームサービスを使用すると、1 つ以上の属性名をいずれかのサービスに再マッピングできます (Solaris LDAP クライアントは、第 18 章「LDAP の一般的なリファレンス 」に記載されているよく知られている属性を使用します)。 属性を対応づける場合、その属性が元の属性と同じ意味および構文を必ず保持するようにしてください。 userPassword 属性を対応づけると、問題が発生する場合があります。
スキーママッピングを使用する理由として、次の 2 つが挙げられます。
既存のディレクトリサーバー内の属性を対応づけしたい
大文字小文字のみが異なるユーザー名を使用する場合、大文字小文字を無視する uid 属性を、大文字小文字を無視しない属性に対応づける必要があります。
この属性の書式は、service:attribute-name=mapped-attribute-name です。
指定されたサービスに対して複数の属性を対応づける場合は、複数の attributeMap 属性を定義できます。
次の例では、uid および homeDirectory 属性を passwd サービスで利用する場合、常に employeeName および home 属性が使用されます。
attributeMap: passwd:uid=employeeName attributeMap: passwd:homeDirectory=home |
passwd サービスの gecos 属性を複数の属性に対応づける場合、特殊なケースが 1 つ存在します。 次に例を示します。
attributemap: gecos=cn sn title |
上の例では、gecos 値が、空白で区切られた cn、sn、および title 属性値のリストに対応づけられます。