Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

パフォーマンスとインデックス処理

niscat(1) などを使用して、LDAP に対応づけられた NIS+ テーブルの列挙を rpc.nisd デーモンに 要求すると、テーブル内のエントリの TTL が 1 つでも期限切れになっている場合は、対応する LDAP コンテナが列挙されます。 コンテナの列挙はバックグラウンドで実行されるため、LDAP のパフォーマンスはそれほど重要ではありません。ただし、LDAP にインデックスを設定すれば、コンテナが大きい場合でもすばやく列挙することができます。

特定のコンテナの列挙に必要な時間を見積もるには、次のようなコマンドを使用します。

% /bin/time ldapsearch -h server-address -D bind-DN -w password \

-b container, search-base 'cn=*' /dev/null

ここで

/bin/time から出力される実際の値は、経過時間です。 この値が、対応するテーブルエントリの TTL を 25 パーセント以上占めている場合は (認証とセキュリティ を参照)、LDAP コンテナにインデックスを設定すると有効です。

rpc.nisd では、simple page と VLV インデックス方式がサポートされます。 ご使用の LDAP サーバーでサポートされているインデックス方式、およびそのインデックスの作成方法については、LDAP サーバーのマニュアルを参照してください。