Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

複数のディレクトリサーバー

複数の LDAP サーバーで 1 つの DIT を構成することも可能です。 たとえば、DIT のいくつかのサブツリーを、他の LDAP サーバー上に配置できます。 この場合、LDAP サーバーは、既知ではあるが自身のデータベース内に存在しないネームデータを求める LDAP クライアントを、別のサーバーに委ねることができます。 この種の DIT 構成を計画する場合、LDAP ネームサービスがサーバー参照に従ってネームサービス検索を続行することを示すように、クライアントのプロファイル属性 followReferrals を設定する必要があります。 ただし可能であれば、指定されたドメインのネームデータすべてを単独のディレクトリサーバー上に配置するのが最善です。

クライアントが通常は読み取り専用の複製にアクセスし、必要な場合にのみ読み取り/書き込み可能なマスターサーバーへの参照を利用する場合、参照が役に立ちます。 この方法では、要求が複製により処理されるため、マスターサーバーに過度の負荷がかかることはありません。