リンカーとライブラリ

64-bit SPARC: 再配置型

再配置計算に使用される以下の表記は、64 ビット SPARC 固有のものです。

O

再配置可能フィールドの値を計算するために使用される二次的な加数。この加数は、ELF64_R_TYPE_DATA マクロを適用することにより r_info フィールドから抽出されます。

次の表に示す再配置型は、32 ビット SPARC 用に定義された再配置型を拡張または変更します。詳細は、SPARC: 再配置型を参照してください。

表 7–19 64-bit SPARC: ELF 再配置型

名前 

値 

フィールド 

計算 

R_SPARC_HI22

9

V-imm22

(S + A)>> 10

R_SPARC_GLOB_DAT

20

V-xword64

S + A

R_SPARC_RELATIVE

22

V-xword64

B + A

R_SPARC_64

32

V-xword64

S + A

R_SPARC_OLO10

33

V-simm13

((S + A) & 0x3ff) + O

R_SPARC_DISP64

46

V-xword64

S + A - P

R_SPARC_PLT64

47

V-xword64

L + A

R_SPARC_REGISTER

53

V-xword64

S + A

R_SPARC_UA64

54

V-xword64

S + A

以下の再配置型には、単純な計算を超えた意味が存在します。

R_SPARC_OLO10

R_SPARC_LO10 に似ていますが、符号付き13 ビット即値フィールドを十分に使用するために余分なオフセットが追加される点が異なります。