名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 環境 | ファイル | 属性 | 関連項目 | 注意事項
as コマンドは、アセンブリ言語ソースファイルからオブジェクトファイルを生成します。
次のフラグは、SPARC と x86 の両方に共通しています。これらのフラグは、任意の順序で指定できます。
Sun ソースブラウザ用の追加のシンボルテーブル情報を生成します。
位置独立型のコードを生成します。
領域を節約するために通常は破棄される一時ラベルを含む、すべてのシンボルを ELF シンボルテーブルに保存します。
アセンブラへの入力時に m4(1) マクロプロセッサを実行します。
アセンブル実行時にすべての警告を抑制します。
アセンブリの出力を outfile に格納します。デフォルトでは、出力ファイル名は、入力ファイル名から .s 接尾辞 (もしあれば) を削除して、.o 接尾辞を付加することによって作成されます。
アセンブル中のファイルに対して、C プリプロセッサ cpp(1) を実行します。このプリプロセッサは、入力ファイルを結合したものではなく、各入力ファイルに対して実行されます。
-P オプションが有効な場合、これらのオプションは、as コマンドでは解釈されずに cpp(1) プリプロセッサに渡されます。-P オプションが無効な場合は無視されます。
-P オプションが有効な場合、このオプションは、as コマンドでは解釈されずに cpp(1) プリプロセッサに渡されます。-P オプションが無効な場合は無視されます。
-P オプションが有効な場合、このオプションは、as コマンドによって解釈されずに cpp(1) プリプロセッサに渡されます。-P オプションが無効な場合は無視されます。
n を指定した場合、このオプションは、出力オブジェクトファイルの注釈セクションにアセンブラバージョン情報を作成します。y を指定すると、この情報は抑制されます。
すべてのスタブを .stabs セクションに置きます。デフォルトでは、スタブは、静的リンカー ld(1) によって最終実行中に削除される stabs.excl セクションに置かれます。-s オプションを使用すると、.stab セクションが静的リンカーによって削除されないため、スタブは最終実行可能プログラム中に残ります。
出力されたコードの逆アセンブリを標準出力に送ります。次の各文字を -S オプションに付けると、次の処理が実行されます。
アドレスによる逆アセンブル
「.bof」による逆アセンブル
注釈による逆アセンブル
行番号による逆アセンブル
大文字を指定すると、対応するオプションのスイッチが無効になります。
これは、5.x システムでアセンブルされる 4.x アセンブリファイル用の移行オプションです。このオプションを使用すると、4.x アセンブリファイルのシンボル名は、5.x シンボル名として解釈されます。
実行されるアセンブラーのバージョン番号を標準エラー出力に書き込みます。
Sun WorkShop アナライザを使用して、実行可能プログラムのパフォーマンス解析を行うための追加情報を生成します。入力ファイルにスタブ (デバッグ指令) が含まれていない場合、アセンブラは Sun WorkShop アナライザで必要となるいくつかのデフォルトスタブを生成します。Sun WorkShop で利用可能な dbx のマニュアルページも参照してください。
高速アセンブリを実行します。-q オプションを使用すると、多くのエラー検査が実行されません。注: このオプションは、多くのエラー検査を無効にするので、手書きのアセンブリ言語をアセンブルする場合には使用しないようにしてください。
このオプションはアセンブラに対して、SPARC バージョン 7 (V7) アーキテクチャで定義されている命令を受け付けるように指示します。この結果生成されるオブジェクトコードは、ELF 形式になります。
このオプションはアセンブラに対して、4 倍精度浮動小数点指示を除く、SPARC-V8 アーキテクチャで定義されている命令を受け付けるように指示します。この結果生成されるオブジェクトコードは、ELF 形式になります。
このオプションはアセンブラに対して、4 倍精度浮動小数点命令および fsmuld 命令を除く、SPARC-V8 アーキテクチャで定義された命令を受け付けるように指示します。この結果生成されるオブジェクトコードは、ELF 形式になります。これは、-xarch=options のデフォルトの選択です。
このオプションはアセンブラに対して、4 倍精度浮動小数点命令を除く、SPARC-V9 アーキテクチャで定義されている命令を受け付けるように指示します。この結果生成されるオブジェクトコードは、ELF 形式になります。オブジェクトコードは、Solaris V8 システム (V8 プロセッサを持つマシン) では実行できません。Solaris V8+ システムでは実行できます。これは、SPARC 64-ビット プロセッサと 32 ビット OS の組み合わせです。
このオプションはアセンブラに対して、4 倍精度浮動小数点命令を除く、SPARC-V9 アーキテクチャで定義されている命令と、Visual Instruction Set (VIS) の命令を受け付けるように指示します。この結果生成されるオブジェクトコードは、V8+ ELF 形式になります。オブジェクトコードは、Solaris V8 システム (V8 プロセッサを持つマシン) では実行できません。Solaris V8+ システムでは実行できます。
このオプションは、命令セットを SPARC-V9 アーキテクチャに制限します。この結果生成される .o オブジェクトファイルは 64 ビット ELF 形式となり、同じ形式の他のオブジェクトファイルとのみリンクできます。生成された実行可能プログラムは、64 ビットカーネルを持つ 64 ビット Solaris を実行する 64 ビット SPARC プロセッサ上でのみ実行できます。
このオプションは、命令セットを SPARC-V9 アーキテクチャに制限し、UltraSPARC プロセッサに固有の Visual Instruction Set (VIS) と拡張機能を追加します。この結果生成される .o オブジェクトファイルは 64 ビット ELF 形式となり、同じ形式の他のオブジェクトファイルとのみリンクできます。生成された実行可能プログラムは、64 ビットカーネルを持つ 64 ビット Solaris を実行する 64 ビット SPARC プロセッサ上でのみ実行できます。
as コマンドは通常、ディレクトリ /tmp に一時ファイルを作成します。環境変数 TMPDIR に選択したディレクトリを設定することにより、別のディレクトリを指定することができます。(TMPDIRが有効なディレクトリではない場合、as は /tmp を使用します。)
デフォルトでは、as は一時ファイルを /tmp に作成します。
次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWsprot |
cc(1B), cpp(1),ld(1), m4(1), nm(1), strip(1), tmpnam(3C), a.out(4), attributes(5)
Sun Workshop では、dbx のマニュアルページを利用できます。
m4(1) マクロプロセッサを起動する -m オプションを指定した場合、m4 はどのキーワードがアセンブラシンボルで、どのキーワードが実際の m4 マクロかを判断できません。そのため、 m4 のキーワードを入力ファイルのシンボル (変数、関数、ラベル) として使用することはできません。
可能であれば、cc(1B) などのコンパイルシステムインタフェースプログラムを介して、アセンブラにアクセスしてください。
すべての未定義シンボルは、グローバルシンボルとして扱われます。
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