Solaris 9 9/04 ご使用にあたって

Solaris 9 9/04ソフトウェアをインストールする前に知っておく必要があるバグ

Solaris 9 9/04 ソフトウェアをインストールする前に知っておく必要があるバグについて説明します。

x86: Adaptec Ultra-160 SCSI インタフェースを持つシステムで PXE ネットワークインストールがハングアップする (5039573)

Intel の Preboot Execution Environment (PXE) を使用して、Adaptec Ultra-160 SCSI インタフェースを持つシステムにネットワークインストールを実行した場合、インストールがハングアップします。次のようなエラーメッセージが表示されます。


Error: Unable to Find Device Driver
The device driver, cadp160.bef, is missing.

この例では、cadp160.bef ドライバがシステムに見つからないことを示しています。影響を受けるドライバの名前はシステムによって異なります。

このエラーは、システムの BIOS において、Adaptec Ultra-160 インタフェースがシステムのネットワークインタフェースカード (NIC) と同じ割り込み要求 (IRQ) を使用するように設定している場合に発生します。

回避方法: 次のいずれかを実行してください。

x86: Sun LX50 サーバーにおいて X サーバーがマウスデバイスを開くことができない (5027771)

Sun LX50 システムにおいて、X サーバーが PS/2 マウスデバイスを開くことができない場合があります。このエラーは、インストール時、あるいは、システムのリブート時に発生します。この問題が発生すると、次のエラーメッセージが表示されます。


ddxSUNWmouse: Error opening mouse device '/dev/kdmouse;
     /dev/kdmouse: No such device or address

結果として、Solaris インストールプログラムはコマンド行インタフェースでしか動作できません。この問題は、インストール後、Solaris 実行時にも残ることがあります。

回避方法: サーバーの PS/2 コネクタに接続されている Y ケーブル上で、PS/2 キーボードとマウス間の接続を切り替えてください。

その後、システムをリブートしても PS/2 マウスが認識されない場合は、LX50 サーバーの Reset ボタンを押してください。あるいは、次のブートプロンプトが表示されたときに、再構成オプション (b -r) を使用してください。


Select (b)oot or (i)nterpreter:

SPARC: re-preinstall コマンドでカスタム JumpStart ソフトウェアをインストールすると失敗する (5017239)

re-preinstall コマンドでカスタム JumpStart ソフトウェアをインストールすると失敗します。この失敗は、読み取り専用のアクセス権を持つファイルシステムの UFS ログを fsck コマンドが更新できないために発生します。

たとえば、次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/install.d/re-preinstall cXtXdXsX

システムがリブートした後、次のエラーメッセージが表示されます。


fsck of device failed, re-preinstall needs to be re-run.
syncing file systems... done
Program terminated

回避方法: 次のいずれかを実行してください。どちらの方法を実行する場合も、スーパーユーザーである必要があります。

x86: キーボード、ビデオ、マウス切替器に PS/2 マウスを接続しているシステムで、Solaris が動作しないことがある (5012779)

キーボード、ビデオ、マウス (KVM) 切替器に PS/2 マウスを接続している x86 システムでは、インストール中、Solaris が適切に動作しないことがあります。この場合、次のような問題が発生します。

結果として、Solaris インストールプログラムは GUI モードで動作できず、コマンド行インタフェースでしか動作できません。この問題は、インストール後、Solaris 実行時にも残ることがあります。

回避方法: PS/2 マウスをシステムに直接接続してください。切替器が USB デバイスをサポートしている場合は、USB マウスを使用することもできます。

SPARC: Sun Fire サーバーおよび Netra サーバーではインストール前にファームウェアをアップグレードしなければならない (バグ ID: 4747307、4799331)

特定の Sun Fire サーバーおよび NetraTM サーバーに Solaris 9 9/04 ソフトウェアをインストールするには、最初にサーバー上のファームウェアを更新する必要があります。Solaris 9 9/04 ソフトウェアをインストールする前にファームウェアを更新しないと、サーバーでパニックが起こります。この問題は、次のサーバーで発生します。

この問題が発生すると、次のエラーメッセージが表示されます。


panic[cpu0]/thread=140a000: BAD TRAP: type=34 rp=147e9e0
       addr=5586ee326973add3 mmu_fsr=0

ok プロンプトが表示されます。

回避方法: 適切なファームウェアのパッチを適用してファームウェアを更新してください。

ファームウェア更新パッチは、SunSolveSM Web サイト http://sunsolve.sun.com で入手できます。必ず、パッチの最新のバージョンをダウンロードして適用してください。

Solaris 2.6 および Solaris 7 ソフトウェアを実行している場合は、Solaris 9 9/04 DVD 上のデータにアクセスできない (バグ ID: 4511090)

Solaris 2.6 ソフトウェアまたは Solaris 7 ソフトウェアを実行しているシステムでは、Solaris 9 9/04 DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。

回避方法: 次のどちらかを実行してください。