この章では、製品のサポート中止情報について説明します。
この節では、Solaris 9 オペレーティングシステムに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。
adb ユーティリティは、このリリースにおいて、新しい mdb ユーティリティへのリンクとして実装されています。
mdb(1) のマニュアルページでは、adb(1) との互換モードなど、新しいデバッガ機能について説明されています。この互換モードにおいても、adb と mdb の間には違いがあります。たとえば、次のような違いがあります。
mdb では、一部のサブコマンドのテキスト出力形式が異なります。マクロファイルの形式は adb と同じ規則に従っていますが、他のサブコマンドの出力に依存するスクリプトは、変更しなければならない場合があります。
ウォッチポイントの長さを指定する構文が、mdb と adb とで異なります。adb のウォッチポイントコマンド :w、:a、:p では、整数の長さをバイト単位で指定してコロンとコマンド文字の間に挿入することができます。mdb(1) では、繰り返し回数として、数値を初期アドレスの後に指定する必要があります。
adb コマンドの場合
123:456w
mdb コマンドの場合
123,456:w
mdb では、/m、 /*m、 ?m、 ?*m 書式指示子はサポートされていないため認識されません。
AnswerBook2TM 文書サーバーは、このリリースには含まれていません。従来の AnswerBook2 文書サーバーは Solaris 9 ソフトウェアで使用できます。Solaris のマニュアルは Solaris DOCUMENTATION CD によってオンライン形式でご利用いただけます。また、http://docs.sun.com で、Solaris の全マニュアルをいつでもご利用いただけます。
aspppd ユーティリティは、このリリースではサポートがされません。 Solaris 9 ソフトウェアに含まれている Solaris PPP 4.0 の pppd(1M) を使用してください。
ATOK8 日本語入力方式は、このリリースでサポートが中止されました。Solaris 9 ソフトウェアに組み込まれている ATOK12 日本語入力方式によって、いくつかの拡張機能とともに、ATOK8 と同様の機能が得られます。
crash ユーティリティは、このリリースではサポートされません。Solaris 9 ソフトウェアでは、crash ユーティリティに近い機能が mdb(1) ユーティリティで提供されます。mdb ユーティリティもシステムがクラッシュしたときのダンプファイルを調べます。crash ユーティリティのインタフェースは、Solaris ソフトウェアの実装に関係のない細部の実装 (スロットなど) の周辺に構成されてきました。
crash から mdb への移行については、『Solaris モジューラデバッガ』で説明されています。
システムクラッシュ時のダンプに、コマンド行で -C オプションと -N オプションを指定して ipcs(1) コマンドを適用する機能は、このリリースではサポートされません。これと同等の機能は、mdb(1) ::ipcs デバッガコマンドで提供されます。
cs00 日本語入力方式は、Solaris 9 ソフトウェアでのサポートが中止されました。xci インタフェースなどの関連インタフェース、Japanese Feature Package (JFP) の libmle API、および mle コマンドも Solaris 9 ソフトウェアではサポートされません。
旧リリースから Solaris 9 ソフトウェアにアップグレードすると、従来の公共ユーザー辞書 /var/mle/ja/cs00/cs00_u.dic が削除されます。
Solaris 9 ソフトウェアでサポートされる日本語入力方式は、ATOK12 と Wnn6 の 2 種類です。ATOK12 と Wnn6 の入力方式に関しては、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。
devconfig コマンドは、このリリースではサポートが中止されました。
次の表に、このリリースでサポートが中止されたデバイスとドライバソフトウェアを示します。
表 3–1 デバイスとドライバソフトウェアのサポート
物理デバイス名 |
ドライバ名 |
カードの種類 |
---|---|---|
Mylex/Buslogic FlashPoint Ultra PCI SCSI |
flashpt |
SCSI HBA |
Madge Token Ring Smart 16/4, Madge Token Ring Smart 16/4 PCI BM Mk2, Madge Token Ring Smart 16/4 PCI BM Mk1, および Madge Token Ring PCI Presto |
mtok |
ネットワーク |
Compaq Integrated NetFlex-3 10/100 T PCI, Compaq NetFlex-3/P, Compaq NetFlex-3 DualPort 10/100 TX PCI, Compaq Netelligent 10 T PCI, および Compaq Netelligent 10/100 TX PCI |
cnft |
ネットワーク |
Solaris 9 ソフトウェアでは、EA ディレクトリの名前は ExtraValue に変更されました。
EDSI ドライブ用の MD21 ディスクコントローラは、Solaris 9 ソフトウェアでサポートが中止されました。
enable_mixed_bcp は、このサポートが中止されました。Solaris 9 以前のリリースでは、/etc/system の変数 enable_mixed_bcp を 0 に設定すると、部分的に静的にリンクされた、SunOSTM 4.0 と互換性のある実行可能ファイルの動的なリンクを無効にすることができます。設定がない場合、 システムは、これらの実行可能ファイルに対して動的リンクを使用します。Solaris 9 ソフトウェアでは動的リンクが常に使用され、enable_mixed_bcp チューニング可能パラメタがシステムから削除されました。この変更による、SunOS 4.0 と互換性のある実行可能ファイルに対する、バイナリ互換性への影響はありません。
Intel 486 システムにおける Solaris ソフトウェアのサポートは、このリリースで中止されました。
Solaris 1.x リリースからの移行のために ja (EUC) ロケールの別名として提供されてきた japanese ロケールは提供されなくなりました。ja または ja_JP.eucJP ロケールを使用してください。 ただし、BCP (JLE) アプリケーションは引き続きサポートされます。
JavaTM SDK バージョン 1.2.2 は、Solaris 9 ソフトウェアには組み込まれていません。ほぼ同等の機能が Java 2 Standard Edition バージョン 1.4 およびその互換バージョンでサポートされています。JDK および JRE (Java Runtime Environment) の新旧のバージョンは、http://java.sun.com からダウンロードできます。
JDK version 1.1.8 および JRE version 1.1.8 は、このリリースでサポートが中止されました。その代わりに、ほぼ同等の機能が Java 2 Standard Edition verison 1.4 およびその互換バージョンでサポートされています。JDK および JRE の新旧を含むすべてのバージョンは、http://java.sun.com からダウンロードできます。
日本語専用ライブラリ libjapanese.a およびそれに関連する次のヘッダーファイルは、提供されなくなりました。
/usr/include/jcode.h
/usr/include/ibmjcode.h
/usr/include/jctype.h
/usr/include/ja/xctype.h
/usr/include/wstring.h
libjapanese.a を使用しているアプリケーションプログラムは、XPG4.2 などの標準関数を使用して書き換えることをお勧めします。
また、Solaris 7 および Solaris 8 で提供していた、libjapanese.a を使用しているアプリケーションプログラムのソース互換性を保つための代替関数およびマクロのソースファイル (SUNWjlibj) も、提供されなくなりました。
Kerberos バージョン 4 クライアントは Solaris 8 リリースから削除されました。このクライアントには、kdestroy、kerbd、kinit、klist、ksrvtgt、mount_nfs、および share コマンドの Kerberos バージョン 4 サポートが含まれています。Kerberos バージョン 4 クライアントには kerberos (3KRB) ライブラリ、および ONC RPC プログラミング API (kerberos_rpc (3KRB)) のサポートも含まれています。
詳細については、kdestroy(1)、kinit(1)、klist(1)、mount_nfs(1M)、および share(1M)のマニュアルページを参照してください。
OpenWindowsTM XViewTM および OLIT ツールキットでの開発は、このリリースでサポートが中止されました。開発者は Motif ツールキットへの移行を検討してください。OpenWindows XView および OLIT ツールキットを使用して開発されたアプリケーションは、Solaris 9 ソフトウェアでも実行できます。
OpenWindows 環境は、このリリースでサポートが中止されました。共通デスクトップ環境 (CDE) が Solaris 9 ソフトウェアのデフォルトのデスクトップ環境です。OpenWindows XView および OLIT ツールキットを使用するアプリケーションは、Solaris 9 ソフトウェアの CDE でも実行できます。
priority_paging および cachefree という調整可能なパラメタは、Solaris 9 リリースではサポートされません。これらのパラメタの代わりに、拡張ファイルシステムキャッシュアーキテクチャがプライオリティページングと同様のページングポリシーを実装します。これは常時、使用可能です。/etc/system ファイルにこれらのパラメタを設定しようとすると、ブート時に次のような警告が出力されます。
sorry, variable 'priority_paging' is not defined in the 'kernel' sorry, variable 'cachefree' is not defined in the 'kernel' |
Solaris 9 リリースに移行するか、または pkgadd で SUNWcsrパッケージを追加し、/etc/system ファイルに priority_paging パラメタまたは cachefree パラメタが含まれていた場合、次のように処理されます。
/etc/systemファイルに priority_paging パラメタまたは cachefree パラメタが設定されていると、次のメッセージが表示されます。
NOTE: /etc/system は、調整可能パラメタの参照が含まれていたので 変更されました。 変更されたファイルを確認してください。 |
/etc/system ファイルの、priority_paging または cachefree を設定する行の前に、コメントが挿入されます。たとえば、priority_paging が 1 に設定されている場合、その行が以下の行に置き換えられます。
* NOTE: As of Solaris 9, priority paging is unnecessary and * has been removed. Since references to priority paging-related tunables * will now result in boot-time warnings, the assignment below has been * commented out. For more details, see the Solaris 9 Release Notes, or * the "Solaris Tunable Parameters Reference Manual". * set priority_paging=1 |
s5fs ファイルシステムは、このリリースでサポートが中止されました。s5fs ファイルシステムは、Interactive UNIX アプリケーションのインストールをサポートするためのものでした。しかし Solaris ソフトウェアは、Interactive UNIX アプリケーションをサポートしていません。
sdtudc_extract_ps が廃止され、その機能は sdtudc_extract に統合されました。
sendmail ユーティリティの一部は、このリリースにサポートされません。サポートが中止される機能は、標準機能に対して Sun が独自に修正を加えた部分です。たとえば、V1/Sun 構成ファイル用の特殊な構文や意味解釈、リモートモード機能、Auto Rebuild Aliases オプション、Sun 固有の 3 つの逆別名機能などがこれに当たります。
これらの機能および移行方法の詳細については、http://www.sendmail.org/vendor/sun/solaris9.html を参照してください。
Solaris Maintenance Update (MU) は、それぞれの Solaris リリースといっしょに提供される個別のパッチをまとめたものですが、このリリースでサポートが中止されました。
SUNWebnfs パッケージは、Solaris ソフトウェアのメディアには含まれません。
ライブラリと関連マニュアルについては、 http://www.sun.com/webnfs からダウンロードできます。
sun4d アーキテクチャベースの以下のサーバーは、このリリースでサポートが中止されました。
SPARCserverTM 1000
SPARCcenter 2000
sun4d アーキテクチャに依存するハードウェアオプションは、このリリースでサポートが中止されました。
Solaris SOFTWARE CD に含まれており、Solaris ソフトウェアをインストールする前に必要な情報やリリース直前に明らかになった問題点が記載されていましたが、このパッケージはこのリリースでは提供されません。
最新情報については、Solaris Documentation CD の『ご使用にあたって』、印刷物の『ご使用にあたって』、または http://docs.sun.com にある最新の『ご使用にあたって』を参照してください。
この節では、Solaris オペレーティングシステムの将来のリリースに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。
add_drv コマンドでは、device_driver パラメータにパス名を指定できます。この機能は、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
Solaris 9 ソフトウェアではパス名を指定すると、次の警告メッセージが STDERR に書き込まれます。
Warning: pathname support will be discontinued in future releases of add_drv. |
パス名を指定したことにより生成される警告メッセージは、インストール実行時に install_log ファイルに書き込まれるようになります。
詳細については、add_drv(1M) のマニュアルページを参照してください。
swmtool を含む AdminTool (admintool) は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。
次にリストするアジアの短縮ロケール名は、将来のリリースでは dtlogin 言語リストに含まれない可能性があります。
zh
zh.GBK
zh.UTF-8
ko
ko.UTF-8
zh_TW
Solaris 8、Solaris 9 および Solaris 9 9/04 リリースでは、下記を含む新しい ISO 標準ロケール名を提供しています。
zh_CN.EUC
zh_CN.GBK
zh_CN.UTF-8
ko_KR.EUC
ko_KR.UTF-8
zh_TW.EUC
libadm(3lib) からエクスポートされる asysmem() インタフェースおよび sysmem() インタフェースは、将来のリリースではサポートが中止される可能性があります。これら 2 つは旧式のインタフェースです。アプリケーション開発者は、代わりに sysconf(3C) ライブラリ関数を使用してください。
詳細については、sysconf(3C)のマニュアルページを参照してください。
Solaris 監査デーモンが使用する次のインタフェースは、将来のリリースではサポートが中止される可能性があります。
基本セキュリティモジュールのデバイス割り当てメカニズムに含まれる次のコンポーネントは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースには含まれない可能性があります。
mkdevalloc(1M)
mkdevmaps(1M)
/etc/security/dev
将来のリリースでは、一部のデバイスドライバインタフェース (Device Driver Interfaces、DDI) がサポートされなくなります。
The following table lists the DDI interfaces that might not be supported, along with the preferred DDI interface alternatives.
廃止されるインタフェース |
好ましいインタフェース |
---|---|
mmap |
devmap |
identify |
set to nulldev を指定する |
copyin |
ddi_copyin |
copyout |
ddi_copyout |
ddi_dma_addr_setup |
ddi_dma_addr_bind_handle |
ddi_dma_buf_setup(9F) |
ddi_dma_buf_bind_handle |
ddi_dma_curwin |
ddi_dma_getwin |
ddi_dma_free |
ddi_dma_free_handle |
ddi_dma_htoc |
ddi_dma_addr[buf]_bind-handle |
ddi_dma_movwin |
ddi_dma_getwin |
ddi_dma_nextseg |
ddi_dma_nextcookie |
ddi_dma_nextwin |
ddi_dma_nextcookie |
ddi_dma_segtocookie |
ddi_dma_nextcookie |
ddi_dma_setup |
ddi_dma_*_handle |
ddi_dmae_getlim |
ddi_dmae_getattr |
ddi_getiminor |
getminor |
ddi_getlongprop |
ddi_prop_lookup |
ddi_getlongprop_buf |
ddi_prop_lookup |
ddi_getprop |
ddi_prop_get_in |
ddi_getproplen |
ddi_prop_lookup |
ddi_iopb_alloc |
ddi_dma_mem_alloc |
ddi_iopb_free |
ddi_dma_mem_free |
ddi_mem_alloc |
ddi_dma_mem_alloc |
ddi_mem_free |
ddi_dma_mem_free |
ddi_map_regs |
ddi_regs_map_setup |
ddi_mapdev |
devmap_setup |
ddi_mapdev_intercept |
devmap_load |
ddi_mapdev_nointercept |
devmap_unload |
ddi_prop_create |
ddi_prop_update |
ddi_prop_modify |
ddi_prop_update |
ddi_segmap |
devmap を参照 |
ddi_segmap_setup |
devmap_setup |
ddi_unmap_regs |
ddi_regs_map_free |
free_pktiopb |
scsi_free_consistent_buf |
get_pktiopb |
scsi_alloc_consistent_buf |
makecom_g0 |
scsi_setup_cdb |
makecom_g0_s |
scsi_setup_cdb |
makecom_g1 |
scsi_setup_cdb |
makecom_g5 |
scsi_setup_cdb |
scsi_dmafree |
scsi_destroy_pkt |
scsi_dmaget |
scsi_init_pkt |
scsi_pktalloc |
scsi_init_pkt |
scsi_pktfree |
scsi_destroy_pkt |
scsi_resalloc |
scsi_init_pkt |
scsi_resfree |
scsi_destroy_pkt |
scsi_slave |
scsi_probe |
scsi_unslave |
scsi_unprobe |
ddi_peek{c,s,l,d} |
ddi_peek{8,16,32,64} |
ddi_poke{c,s,l,d} |
ddi_poke{8,16,32,64} |
in{b,w,l} |
ddi_get{8,16,32} |
out{b,w,l} |
ddi_put{8,16,32} |
repins{b,w,l} |
ddi_rep_get{8,16,32} |
repouts{b,w,l} |
ddi_rep_put{8,16,32} |
GLOBAL_DEV |
0 を指定 |
NODEBOUND_DEV |
0 を指定 |
NODESPECIFIC_DEV |
0 を指定 |
ENUMERATED_DEV |
0 を指定 |
DDI_IDENTIFIED |
不要 |
DDI_NOTIDENTIFIED |
不要 |
power.conf の Device Management エントリは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアでは、Automatic Device Power Management エントリによって同様の機能が得られます。
詳細は、power.conf(4)のマニュアルページを参照してください。
次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定のデバイスとドライバソフトウェアを示します。
表 3–2 デバイスとドライバソフトウェア
物理デバイス名 |
ドライバ名 |
カードの種類 |
---|---|---|
AMI MegaRAID host bus adapter, first generation |
mega |
SCSI RAID |
Compaq 53C8x5 PCI SCSI および Compaq 53C876 PCI SCSI |
cpqncr |
SCSI HBA |
Compaq SMART-2/P Array Controller および Compaq SMART-2SL Array Controller |
smartii |
SCSI RAID コントローラ |
将来のリリースでは、Solaris UTF-8 (Unicode) ロケールで、Euro 文字の次の非標準入力キーシーケンスはサポートが中止される可能性があります。
Alt-E
Alt-4
Alt-5
Meta-E
Meta-4
Meta-5
キーシーケンスを表わす場合、ハイフンはキーを同時に押すことを示します。+ 記号は、キーを連続して押すことを示します。
推奨される標準の入力キーシーケンスは、次のとおりです。
Alt Graph-E
Compose+C+=
キーボードに Alt Graph キーまたは Compose キーがない場合は、次のキーシーケンスを使用します。
Ctrl-Shift-T+C+=
X/Open XFN 標準に基づくフェデレーテッドネーミングサービス (FNS) は、将来のリリースでサポートを中止する予定です。
-lpthread ライブラリにリンクされていない場合の fork() の動作は将来のリリースで変更される可能性があります。この動作の変更により、Solaris スレッドは POSIX (Portable Operating System Interface) スレッドに一致します。
fork() 関数は、fork1() と同じ動作をするように再定義される可能性があります。その結果、fork() は子プロセスに呼び出しスレッドだけを複製します。この再定義の結果は、-lpthread とリンクした場合の現在の fork1() および fork() の動作と一致します。
fork() の replicate-all の動作を必要とするアプリケーションのサポートは、引き続き提供されます。
汎用 LAN ドライバのバージョン 0 インタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。バージョン 0 インタフェースについては、『Solaris 2.1 Device Driver Writer's Guide for x86』を参照してください。これからのドライバには、『Writing Device Drivers』に記載されているバージョン 2 インタフェースを使用する必要があります。
/usr/share/lib/zoneinfo/GMT[+-]* タイムゾーンは、将来のリリースでサポートが中止される予定です。これらのタイムゾーンのファイルは、 /usr/share/lib/zoneinfo ディレクトリから削除されます。削除されたファイルの代わりに、対応する Etc/GMT[-+]* ファイルを使用してください。
詳細については、zoneinfo(4)およびenviron(5)のマニュアルページを参照してください。
以下のグラフィックデバイスのソフトウェアサポートが、将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。
デバイス |
ドライバ |
---|---|
MG1,MG2 |
bwtwo |
CG3 |
cgthree |
SX/ CG14 |
sx, cgfourteen |
TC |
cgeight |
TCX |
tcx |
Java Runtime Environment (JRE) のバージョン 1.2.2 は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。ほぼ同等の機能が Java 2 Standard Edition バージョン 1.4 およびその互換バージョンでサポートされています。JRE の新旧のバージョンは、http://java.sun.com からダウンロードできます。
Kodak Color Management System (KCMSTM) は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
Korean CID フォントは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris ソフトウェアには、Korean CID フォントに代わるものとして Korean TrueType フォントが組み込まれているので、そちらを使用してください。
le ネットワークドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。 libXinput.so.0 ライブラリには、Solaris 2.1 および Solaris 2.2 の標準 X 入力 API を使用して構築された X11R4 アプリケーションとの下位互換性が提供されています。X11 標準 X 入力拡張ライブラリである libXi は、Solaris 2.3 で統合されました。
libXinput API に依存するすべてのアプリケーションは、将来の互換性および標準化のために、libXi 共有ライブラリを使用して構築する必要があります。
LDAP (軽量ディレクトリアクセスプロトコル、Lightweight Directory Access Protocol) クライアントライブラリ libldap.so.3 は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。このライブラリの新しいバージョンである libldap.so.5 は、IETF (Internet Engineering Task Force) の ldap-c-api ドラフトの draft-ietf-ldapext-ldap-c-api-05.txt 版に準拠しています。
次の軽量プロセス (LWP) インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
_lwp_create
_lwp_detach
_lwp_exit
_lwp_getprivate
_lwp_makecontext
_lwp_setprivate
_lwp_wait
これらのインタフェースは、デフォルトでマルチスレッドが有効になる一般モデルに含まれていません。これらのインタフェースは、libthread をリンクしていないアプリケーション内で使用する場合にかぎり、期待どおり機能していました。
詳細については、_lwp_create(2)、_lwp_detach(2)、_lwp_exit(2)、_lwp_getprivate(2)、_lwp_makecontext(2)、_lwp_setprivate(2)、および _lwp_wait(2) のマニュアルページを参照してください。
ndd /dev/ip ip_enable_group_ifs で有効になる匿名インタフェースグループ機能は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。同様の働きを持つ、サポート対象の IP ネットワークマルチパス機能を使用してください。IP マルチパスグループは、ifconfig(1M) コマンドのグループキーワードを使って作成できます。
詳細は、 ndd(1M) および ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。
NetscapeTM 4.7x ソフトウェアは、将来のリリースではサポートされない可能性があります。
Netscape 6.2x ソフトウェアおよび Netscape 7.0 ソフトウェアは、将来のリリースではサポートされない可能性があります。
netstat の -k というサポートされていないオプション (実行中の OS インスタンス上のすべての名前付きカーネル統計情報について報告するオプション) は、将来のリリースで削除される可能性があります。代わりに、サポートされている kstat(1M) コマンド (同じ機能を提供している) を使用してください。kstat コマンドは、Solaris 8 ソフトウェアで導入されたものです。
詳細は、kstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
NIS+ は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアには、NIS+ から LDAP への移行ツールが用意されています。詳細は、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。
pam_unix モジュールは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。pam_authtok_check、pam_authtok_get、pam_authtok_store、pam_dhkeys、pam_passwd_auth、pam_unix_account、pam_unix_auth、 および pam_unix_session が同様の機能を提供します。
詳細については、pam_unix(5)、pam_authtok_check(5)、pam_authtok_get(5)、pam_authtok_store(5)、pam_dhkeys(5)、pam_passwd_auth(5)、pam_unix_account(5)、pam_unix_auth(5)、および pam_unix_session(5) のマニュアルページを参照してください。
将来 Perl バージョン 5.005_03 は、サポートが中止される可能性があります。Solaris 9 リリースでは、Perl のデフォルトバージョンが前のバージョン (5.005_03) とバイナリ互換でないバージョンに変更されました (ただし、現在はまだ互換可能です)。サイトで独自にインストールしたモジュールは、新しいバージョンに対応させるために、再構築および再インストールする必要があります。バージョン 5.005_03 を使用する必要のあるスクリプトは、デフォルトバージョン (/bin/perl、/usr/bin/perl または /usr/perl5/bin/perl) の代わりに、バージョン 5.005_03 のインタープリタ (/usr/perl5/5.005_03/bin/perl) を明示的に使用するように変更してください。
次の電源管理入出力制御コマンド (ioctls) は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
PM_DISABLE_AUTOPM
PM_REENABLE_AUTOPM
PM_SET_CUR_PWR
PM_GET_CUR_PWR
PM_GET_NORM_PWR
Solaris 9 9/04 リリースでは、次の ioctls が代わりにサポートされています。
PM_DIRECT_PM
PM_RELEASE_DIRECT_PM
PM_GET_CURRENT_POWER
PM_SET_CURRENT_POWER
PM_GET_FULL_POWER
ioctls の詳細については、ioctl(2)マニュアルページを参照してください。
libc に含まれていた 64 ビット版の ptrace インタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。proc インタフェースによってその機能が置き換えられます。
詳細については、proc(4)のマニュアルページを参照してください。
nsswitch.conf(4) に含まれている sendmailvars データベースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。L sendmail.cf または G sendmail.cf コマンドを使用せずに、この機能を有効にすることはできませんでした。この変更により、Sun バージョンの sendmail は、sendmail.org バージョンにより厳密に準拠するようになります。
Solaris ソフトウェアは現在、32 ビットコンポーネントと 64 ビットコンポーネントで別々のパッケージで配布されています。 64 ビットパッケージは Solaris 7 リリースで導入されたもので、Solaris ソフトウェアの 64 ビットコンポーネントを配布します。 一般的に、64 ビットパッケージの名前の末尾は「x」です。たとえば、 SUNWcsl は Solaris コアライブラリの 32 ビットバージョンを、SUNWcslx は 64 ビットバージョンを配布するものです。
Solaris の将来のリリースでは、32 ビットコンポーネントおよび 64 ビットコンポーネントは単一の基本パッケージでいっしょに配布される可能性があります。両方が同梱されるパッケージの名前は、元の 32 ビットパッケージの名前になり、64 ビットパッケージの名前ではもう配布されません。 たとえば /usr/lib/sparcv9/libc.so.1 は、現在 SUNWcslx として配布されていますが、将来は SUNWcsl として配布され、SUNWcslx はもう配布されなくなる予定です。
パッケージによっては、64 ビットコンポーネントだけが配布され、対応する 32 ビットパッケージが存在しないものがあります。このような場合、パッケージの名前が変更され、末尾の「x」が削除されます。たとえば SUNW1394x は SUNW1394 となります。
Desktop Java Media Player (/usr/dt/bin/sdtjmplay) は Java Media Framework 1.1 に基づいていますが、将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。ユーザーは、新しい Java Media Framework 2.1.1 リリースに基づいた Java Media Player (/usr/bin/jmplay) に移行する必要があります。
jmplay Java Media Player は Solaris 9 8/03 およびそれ以降のリリースに含まれています。jmplay は Solaris 8 および前期の Solaris 9 リリースでも GNOME 2.0 デスクトップ環境として使用できます。
GNOME 2.0 デスクトップ環境は、http://www.sun.com/gnome/からダウンロードして使用可能です。
SPC ドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります
Solaris 7、8、および 9 ソフトウェアの多くのインストレーションでは、デフォルトの 64 ビットカーネルを使って 32 ビットおよび 64 ビットのアプリケーションをサポートします。UltraSPARC システム上で 32 ビットのカーネルを使用するカスタマは、この注意事項をお読みください。
Solaris 7、8、および 9 リリースでは、UltraSPARC I および UltraSPARC II プロセッサをベースにしたすべてのシステムにおいて、32 ビットカーネルと 64 ビットカーネルのどちらをブートするかを管理者が選択できます。UltraSPARC III 以降のシステムでは、64 ビットカーネルだけがサポートされます。
Solaris ソフトウェアの将来のリリースでは、UltraSPARC I および UltraSPARC II システムについても、32 ビットカーネルを利用できなくなる可能性があります。
この変更からもっとも影響を受けるのは、サードパーティの 32 ビットカーネルモジュール (たとえば、ファイアウォール、カーネル常駐ドライバ、置換ファイルシステムなど) に依存しているシステムです。こうしたシステムは、これらのモジュールの 64 ビットバージョンを使用するようにアップデートしなければなりません。
この変更のもう 1 つの影響は、200MHz 以下のクロック周波数の UltraSPARC I プロセッサを搭載した UltraSPARC システムが、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があるという点です。
システムのカーネルタイプを識別するには、isainfo(1) コマンドを使用します
% isainfo —kv
システムのプロセッサクロックレートを識別するには、psrinfo(1M)コマンドを使用します。
% psrinfo —v | grep MHz
この告知は、32 ビット版のスタティックシステムライブラリおよび静的にリンクしたユーティリティだけに該当します。64 ビット版のスタティックシステムライブラリとユーティリティは提供されていません。
32 ビット版の Solaris スタティックシステムライブラリおよび静的にリンクしたユーティリティは、将来のリリースではサポートされなくなります。特に、スタティック C ライブラリ (/usr/lib/libc.a) は、将来のリリースでサポートされなくなります。
既存のスタティックシステムライブラリにリンクしたアプリケーションは、将来のリリースでは動作しない可能性があります。ABI (Solaris Application Binary Interface) を提供するシステムライブラリに動的にリンクするアプリケーションの互換性だけが将来的に確保されます。
システムトラップの動作に依存するアプリケーションは、将来のリリースでは動作しない可能性があります。また、システムトラップの動作に依存するライブラリ (一般的には、ABI 機能を代替的に提供するライブラリ) にリンクされたアプリケーションも将来のリリースでは動作しない可能性があります。
Solaris ボリュームマネージャのトランザクションボリューム (trans メタデバイス) は、Solaris 機能セットの冗長性を軽減するために将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。同等の機能が Solaris 8 ソフトウェアおよびその互換バージョンに含まれる UFS ロギングにより提供されます。
Solstice Enterprise AgentsTM は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。
IPv4 ICMP ルーター発見プロトコルの /usr/sbin/in.rdisc 実装は、Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。このプロトコルとほぼ同等のバージョンが、/usr/sbin/in.routed のコンポーネントとして実装されており、拡張された管理インタフェースをサポートしています。/usr/sbin/in.routed コンポーネントは、RIP (経路制御情報プロトコル、Routing Information Protocol) バージョン 2 の実装をサポートします。/usr/sbin/in.routed コンポーネントには、モバイル IP 通知をルーター発見メッセージと区別する機能もあります。
デバイスドライバプロパティに使用される次のインタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
高速書き込み (pln ドライバプロパティ)
優先予約 (pln ドライバプロパティ)
次のデバイスドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
/kernel/drv/pln
/kernel/drv/pln.conf
/kernel/drv/sparcv9/pln
/kernel/drv/soc
/kernel/drv/sparcv9/soc
次のユーティリティは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
/usr/sbin/ssaadm
sun4m ハードウェアは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
Sun Java System Application Server Platform Edition のバージョン 7.0 は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。同様の機能は、Sun Java System Application Server Platform Edition 8 およびその互換バージョンでサポートされています。
ほとんどの Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションは、Sun Java System Application Server Platform Edition 8 上で変わりなく動作します。専用の固定 API を使用するアプリケーションは修正が必要です。
次の記憶装置向けのソフトウェアサポートは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
Sun StorEdgeTM A3000 システム
Sun StorEdge A3500 システム
Sun StorEdge A3500FC システム
次のテープデバイスは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
Sun StorEdgeTM DLT4700 テープ・オートローダ
Sun StorEdge L140 テープライブラリ
Sun StorEdge L280 テープ・オートローダ
Sun StorEdge L400 テープライブラリ
Sun StorEdge L1800 テープライブラリ
Sun StorEdge L3500 テープライブラリ
Sun StorEdge L11000 テープライブラリ
UltraTM AX および SPARCengine Ultra AXmp グラフィックスカードのサポートは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。
/usr/openwin/lib にあるスタティックライブラリは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートが中止される可能性があります。/usr/openwin/lib にある 32 ビット版のスタティックライブラリ、およびこれらのライブラリに静的にリンクされるプログラムは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。64 ビット版のスタティックライブラリは、これまで提供されたことがありません。
/usr/openwin/lib にある既存のスタティックライブラリとリンクしているアプリケーションは、将来のリリースで動作しなくなる可能性があります。Solaris Application Binary Interface (ABI) を提供する共有ライブラリと動的にリンクするアプリケーションだけが、将来のリリースと互換性を持つように設計されています。
XILTM インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される予定です。XIL を使用するアプリケーションを使用すると、次のような警告メッセージが表示されます。
WARNING: XIL OBSOLESCENCE This application uses the Solaris XIL interface which has been declared obsolete and may not be present in version of Solaris beyond Solaris 9. Please notify your application supplier. The message can be suppressed by setting the environment variable "_XIL_SUPPRESS_OBSOLETE_MSG. |
xetops ユーティリティは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。 xetops ユーティリティは、アジア言語のテキストファイルを PostScript ファイルに変換します。この変換により、アジア文字をその組み込みフォントを持たない PostScript プリンタでも印刷できるようになります。
同様の機能は、mp コマンドで提供されています。 ネイティブなアジア言語のすべてのエンコーティングについて、オプションおよび機能が追加され、サポートが拡張されています。
xutops プリントフィルタは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 9/04 リリースの mp プリントフィルタで同様の機能が提供されています。
詳細については、mp(1)のマニュアルページを参照してください。