Solaris 9 9/04 ご使用にあたって

Solaris ボリュームマネージャに関するバグ情報

Solaris 9 9/04 リリースの Solaris ボリュームマネージャに関するバグ情報について説明します。

Solaris ボリュームマネージャ RAID-1 (ミラー) または RAID-5 ボリュームがソフトパーティション上に構築されたディスクセット内に作成されると、ホットスペアが正しく動作しない (バグ ID: 4981358)

Solaris ボリュームマネージャ RAID-1 (ミラー) または RAID-5 ボリュームをソフトパーティションの上に構築されたディスクセットに作成すると、ホットスペアデバイスが正しく動作しません。

次の問題が発生する可能性がありますが、ほかの問題が発生することもあります。

論理デバイス名がすでに存在しない場合、Solaris ボリュームマネージャの metadevadm コマンドが失敗する (バグ ID: 4645721)

障害が発生したドライブは Solaris ボリュームマネージャソフトウェアで構成されたドライブに交換できません。交換するドライブは Solaris ボリュームマネージャソフトウェアにとって新しいドライブである必要があります。Sun StorEdgeTM A5x00 上のあるスロットから別のスロットにディスクを物理的に移動した場合、metadevadm コマンドが失敗することがあります。この問題が発生するのは、スライスの論理デバイス名がすでに存在しないのに、ディスクのデバイス ID がメタデバイス複製に存在しているためです。次のメッセージが表示されます。


Unnamed device detected. Please run 'devfsadm && metadevadm -r to resolve.

注 –

このとき、新しい場所にあるディスクにはアクセスできますが、スライスにアクセスするためには、古い論理デバイス名を使用する必要があります。


回避方法: ドライブを物理的に元のスロットに戻してください。

Solaris ボリュームマネージャの metarecover コマンドが metadb 名前空間の更新に失敗する (バグ ID: 4645776)

システムからディスクを物理的に取り外して交換して、metarecover -p -d コマンドを使用して適切なソフトパーティションの特定の情報をディスクに書き込むと、オープンエラーが発生します。このコマンドはメタデバイスデータベースの名前空間を更新せず、ディスクデバイス識別情報の変更を反映しません。この状態になると、ディスクの一番上に構築された各ソフトパーティションでオープンエラーが発生し、次のエラーメッセージが表示されます。


Open Error

回避方法: metarecover コマンドを実行してソフトパーティションを回復するのではなく、新しいディスクにソフトパーティションを作成してください。


注 –

ソフトパーティションがミラーまたは RAID5 の一部である場合、次の metareplace コマンドを -e オプションをつけずに使用して、古いソフトパーティションを新しいソフトパーティションに交換します。


# metareplace dx mirror または RAID5 old_soft_partition new_soft_partition