Solaris 9 9/04 インストールガイド

第 13 章 ネットワークインストールの準備 (概要)

この章では、DVD または CD メディアからではなくローカルエリアネットワークから Solaris ソフトウェアをインストールする場合にネットワークとシステムをどのように設定する必要があるかを説明します。

広域ネットワーク経由でクライアントをインストールする方法については、第 41 章「WAN ブート (概要)」を参照してください。

ネットワークインストールの計画

この節では、ネットワークからインストールを行う前に認識しておくべき事柄を説明します。ネットワークインストールでは、Solaris 9 ディスクイメージにアクセスできる「インストールサーバー」というシステムから Solaris ソフトウェアをインストールできます。その場合には、まず Solaris 9 DVD または CD メディアの内容をインストールサーバーのハードディスクにコピーする必要があります。これで、任意の Solaris インストール方法を使用して Solaris ソフトウェアをネットワーク上でインストールできます。

ネットワークインストールに必要なサーバー

ネットワーク上で Solaris オペレーティング環境をインストールするには、次のサーバーがネットワーク上に存在する必要があります。

図 13–1 は、ネットワークインストールに使用される一般的なサーバー構成を示したものです。

図 13–1 ネットワークインストールサーバー

この図は、ネットワークインストールに使用される一般的なサーバー構成を示しています。

DHCP によるネットワークインストールパラメータの指定

DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) は、インストールに必要なネットワークパラメータを提供します。DHCP を使用する場合は、ブートサーバーを個別に作成する必要はありません。インストールサーバーの作成後、add_install_client -d コマンドを使用してネットワークにクライアントを追加します。-d オプションを指定すると、DHCP を使用してネットワーク経由で Solaris インストールできるようにクライアントシステムを設定できます。

インストールパラメータ用の DHCP オプションについては、DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)を参照してください。