インストール時またはアップグレード時に、ミラー化されたファイルシステムを作成して、システムデータを複数の物理ディスクに複製できます。複数のディスクにデータを複製することにより、ディスクの破壊やディスク障害の際にデータを保護することができます。
Solaris カスタム JumpStart および Solaris Live Upgrade インストールでは、ミラー化されたファイルシステムの作成に Solaris ボリュームマネージャを使用します。Solaris ボリュームマネージャでは、ボリュームを使って確実にディスクやデータを管理できます。Solaris ボリュームマネージャでは、連結、ストライプなどの複雑な構成が可能です。カスタム JumpStart および Solaris Live Upgrade インストールでは、これらの作業の一部が実行できます。たとえば、ルート (/) ファイルシステムの RAID-1 ボリュームを作成できます。ミラー化されたファイルシステムを、インストール時またはアップグレード時に作成すれば、インストール後に作成する必要はなくなります。
カスタム JumpStart および Solaris Live Upgrade インストールでは、RAID-0 ボリュームと RAID-1 ボリュームの作成だけがサポートされます。その他の Solaris ボリュームマネージャコンポーネント、たとえば RAID-5 ボリュームは、サポートされません。
カスタム JumpStart インストールでは、初期インストール時のみ、ミラー化されたファイルシステムの作成がサポートされます。Solaris Live Upgrade では、アップグレード時のミラー化されたファイルシステムの作成がサポートされます。
Solaris ボリュームマネージャのソフトウェアとコンポーネントについては、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。