この節では、Solaris 9 4/04 リリースの USB ドライバの拡張機能について説明します。これらの機能拡張は x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームで使用できます。
新しい汎用 USB ドライバ USB 1.0 デバイスのアクセスや操作を、標準 UNIX® のシステムコール read(2) および write(2) を使用するアプリケーションから実行できるようになり、特別なカーネルドライバの書き込みは不要になりました。これ以外に次のような特徴があります。
アプリケーションから raw デバイスデータやデバイスの状態情報にアクセスできます。
このドライバは、制御転送、バルク転送、および割り込み転送 (in および out) をサポートします。
詳細は、ugen(7D) のマニュアルページと http://developers.sun.com にある USB DDK を参照してください。
Digi Edgeport USB サポート 一部の Digi Edgeport USB-to-serial-port 変換デバイスをサポートします。
新しいデバイスは、/dev/term/[0-9]* および /dev/cua/[0-9]* としてアクセスします。
USB シリアルポートをその他のシリアルポートと同じように使用できます。ただし、ローカルシリアルコンソールの機能はありません。ユーザーから見て、USB ポート経由でデータが実行されていることは明らかです。
詳細は、usbser_edge(7D) のマニュアルページを参照してください。または、http://www.digi.com および http://www.sun.com/io を参照してください。
ユーザーが作成したカーネルおよびユーザー独自のドライバの文書サポートとバイナリサポート Solaris USB Driver Development Kit (DDK) を使用できます。この DDK にはマニュアルも付属しています。DDK 関連の情報、ならびに USB ドライバ開発に関する最新情報については、http://developers.sun.com を参照してください。