Solaris ボリュームマネージャでは、ホットスペア集合内のホットスペアを動的に追 加、削除、交換、および有効化することができます。 ホットスペアやホットスペア集合の管理には、Solaris 管理コンソールまたはコマンド行ユーティリティを使用します。 これらの作業の詳細については、第17章「ホットスペア集合 (作業)」を参照してください。
次の表に、ホットスペア集合の状態と実行可能な処置を示します。
表 161 ホットスペア集合の状態 (コマンド行)
状態 |
意味 |
処置 |
---|---|---|
使用可能 (Available) |
ホットスペアは正常であり、データを受け付けられる状態だが、今のところ書き込みも読み取りも行われていません。 |
必要ない |
使用中 (In-use) |
このホットスペア集合には、冗長ボリュームの不良コンポーネントの代わりに使用されているスライスが含まれています。 |
ホットスペアの使用状況を調べます。 次に、このホットスペア集合によって置き換えられたボリュームのスライスを修理します。 |
障害 (Broken) |
ホットスペアかホットスペア集合に問題があります。しかし、ただちにデータを失うおそれがあるわけではありません。 すべてのホットスペアが使用中であったり、ホットスペアのどれかが故障している場合も、この状態になります。 |
ホットスペアの使用状況または故障の原因を調べます。 必要であれば、別のホットスペアをホットスペア集合に追加することができます。 |