Solaris ボリュームマネージャの管理

順次アクセス入出力

飛び越し値を通常の入出力要求のサイズよりも小さく設定することによって、構成を最適化することにより、順次入出力環境の利点を活用することができます。このような環境の例として、テーブル全体のスキャンが頻繁に行われる DBMS サーバーや、データ入出力が非常に多い NFS サーバーなどが挙げられます。

たとえば、通常の入出力要求のサイズが 256K バイトで、ストライプが 4 スピンドルに渡っているとします。 この場合の適切なストライプユニットサイズは 256K バイト / 4 = 64K バイトまたはそれ以下です。

この場合には、通常の入出力要求が複数のディスクスピンドルに分散されるため、順次入出力の帯域幅が増加します。


順次アクセスでは、シーク時間と回転待ち時間は実質的にゼロです。 順次入出力の最適化では、ディスクの内部転送速度が最も重要な要素になります。


順次アプリケーションの通常の入出力サイズには大きい値を使用します (128K バイト以上、場合によっては 1M バイト以上)。 ここでは、通常の入出力要求のサイズが 256K バイトで、ストライプが 4 ディスクスピンドルに渡っているとします。 256K バイト / 4 = 64K バイトであるため、 適切な飛び越し値は 32 から 64K バイトとなります。