metassist コマンドに -d 引数を指定すると、XML ベースのボリューム構成ファイルが生成されます。このファイルには、ボリュームに関連するすべてのオプションや情報など、ボリュームとそのコンポーネントの詳細が含まれています。 このファイルを調べることによって、metassist コマンドが推奨する構成を知ることができます。 さらに、このボリューム構成ファイルを慎重に変更して構成を微調整したあと、実際のボリューム作成の際に metassist コマンドへの入力として使用することもできます。
ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。
ボリュームの作成に使用する記憶領域を特定します。
ストライプを作成する metassist コマンドを次の形式で使用します。このコマンドでは、このボリュームを実際には作成せず、作成しようとするボリュームを定義したボリューム構成ファイルを標準出力に送信します。
metassist create -s diskset-name-S size -d |
create は、ボリュームの作成を指示するサブコマンドです。
-s diskset-name には、ボリュームの作成に使用するディスクセットの名前を指定します。
-S size には、作成するボリュームのサイズを KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、 GB (ギガバイト)、または TB (テラバイト) 単位で指定します。
-d は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。 その代わりに、指定した構成を作成するために使用できる XML べースのボリューム構成ファイルが、標準出力に送信されます。
詳細は、以下の例と metassist(1M) のマニュアルページを参照してください。
-d 引数によって生成される XML ベースのボリューム構成ファイルは標準出力に送信されますが、metassist コマンドのその他の出力は標準エラーに送信されます。したがって、これらの出力ストリームの送信先は自由に変更できます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -d |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-d) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのボリューム構成ファイルが、標準出力に送信されます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -d > \ /tmp/metassist-volume-config.xml |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-d) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのボリューム構成ファイルが、標準出力に送信されます。 コマンドの最後の部分では、標準出力をリダイレクトして /tmp/metassist-volume-config.xml シェルスクリプトを作成することを指定します。このファイルはあとで、指定したボリュームを作成するために使用できます。