次の表に、システム管理作業とそれに伴って必要となるブートタイプを示します。
表 7–2 システムのブート
システムリブートの理由 |
適切なブートタイプ |
SPARC のブート手順の参照先 |
x86 のブート手順の参照先 |
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停電のためシステムの電源を切断する |
システムの電源を再投入する | ||
/etc/system ファイル内のカーネルパラメータを変更する |
システムを実行レベル 3 でリブートする (NFS リソースを共有できるマルチユーザーレベル) | ||
ファイルシステムを保守する (システムデータのバックアップや復元など) |
実行レベル S で Control + D を押して、システムを実行レベル 3 に戻す | ||
/etc/system などのシステム構成ファイルを修復する |
対話式ブート | ||
システムにハードウェアを追加する (または、システムからハードウェアを削除する) |
再構成ブート (ハードウェアを追加または削除したら電源を投入する) |
『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の「システムディスクまたは二次ディスクの追加 (作業マップ)」 |
『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の「システムディスクまたは二次ディスクの追加 (作業マップ)」 |
カーネルデバッガ (kadb) をブートして、システムの障害を調査する |
kabd をブートする | ||
ブート失敗の原因となっていた重要なシステムファイルを修復する |
回復ブート | ||
ハング状態から回復させ、クラッシュダンプを強制する |
回復ブート |
システムブートの例については、第 10 章「SPARC: システムのブート (手順)」または第 11 章「x86: システムのブート (手順)」を参照してください。