「ストリーム形式」の SVR4 署名付きのパッケージまたはパッチには、PEM でコード化された PKCS7 署名が埋め込まれています。この署名には少なくとも、パッケージまたはパッチの暗号化されたダイジェストと署名者の X.509 公開鍵証明書とが含まれています。また、パッケージまたはパッチには「証明書チェーン」を含めることもできます。証明書チェーンを使うと、署名者の証明書からローカルに格納されている信頼される証明書へ、信頼関係のチェーンを形成することができます。
PEM でコード化された PKCS7 署名を使って、次のことを検証します。
そのパッケージに署名したエンティティがそのパッケージの作成者である
そのエンティティが実際にそのパッケージに署名した
そのパッケージがエンティティによる署名後に変更されていない
そのパッケージに署名したエンティティが信頼されたエンティティである
次の表は、署名付きパッケージおよびパッチに関する暗号化関連の用語の一覧です。
Sun Microsystems から発行された認証済みデジタル署名を使って、ダウンロードされたパッケージやパッチが改ざんされていないことを検証できます。こうした証明書は、システムのキーストアにインポートされます。
Sun のすべての証明書は、先頃 GTE CyberTrust を買収した Baltimore Technologies によって発行されています。
Sun の証明書をインポートするときに特別なパスワードを使用することで、キーストアへのアクセスを保護できます。
pkgadm listcert コマンドを使えば、ローカルのパッケージキーストア内に格納されている証明書の情報を表示できます。たとえば、次のようになります。
# pkgadm listcert -P pass:store-pass
キーストア別名: GTE CyberTrust Root
共通名: GTE CyberTrust Root
証明書の種類: Trusted Certificate
発行者の共通名: GTE CyberTrust Root
有効な日付: <Feb 23 23:01:00 1996 GMT> - <Feb 23 23:59:00 2006 GMT>
MD5 フィンガープリント: C4:D7:F0:B2:A3:C5:7D:61:67:F0:04:CD:43:D3:BA:58
SHA1 フィンガープリント: 90:DE:DE:9E:4C:4E:9F:6F:D8:86:17:57:9D:D3:91:BC:65:A6...
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次の表は、pkgadm listcert コマンドの出力を一覧にまとめたものです。
証明書を認証するには、各証明書の MD5 ハッシュおよび SHA1 ハッシュ (「フィンガープリント」とも呼ばれる) を、発行者によって公開されている既知の正しいフィンガープリントと比較します。