Solaris のシステム管理 (上級編)

at ジョブを作成する方法

  1. at ユーティリティを起動して、ジョブを実行したい時間を指定します。


    $ at [-m] time [date] 

    -m

    ジョブ終了後にメールを送る  

    time

    ジョブをスケジュールしたい時刻の時単位の値。 24 時間制を使用しない場合は、am または pm を追加する。 使用できるキーワードは、 midnightnoonnow。 分単位の値の指定は省略可能

    date

    月または曜日の名前の最初の 3 英字以上、またはキーワード today または tomorrow

  2. at プロンプトに、実行したいコマンドまたはスクリプトを 1 行に 1 つずつ入力します。

    各行の終わりで Return キーを押すことにより、複数のコマンドを入力できます。

  3. at ユーティリティを終了し、Control-D キーを押して at ジョブを保存します。

    作成できた at ジョブは待ち行列番号を割り当てられ、それがそのジョブのファイル名にもなります。 この番号は at ユーティリティの終了時に表示されます。

例 — at ジョブを作成する

次の例は、ユーザー jones がバックアップファイルを午後 7 時 30 分に削除するように作成した at ジョブを示しています。ジョブの終了後にメールメッセージを受け取れるように、-m オプションが使用されています。


$ at -m 1930
at> rm /home/jones/*.backup
at> Press Control-D
job 897355800.a at Thu Jul  12 19:30:00 2003

jones は次のメールメッセージを受け取りました。このメッセージは at ジョブが終了したことを確認しています。


Your “at” job “rm /home/jones/*.backup”
completed.

次の例は、jones が土曜の午前 4 時の大規模な at ジョブをどのようにスケジュールしたのかを示しています。 ジョブの出力先は big.file です。


$ at 4 am Saturday
at> sort -r /usr/dict/words > /export/home/jones/big.file