Solaris のシステム管理 (上級編)

ネットワーク上でのプリンタの分散

ネットワーク上のプリンタを設定する目的は、ユーザーが 1 つまたは複数のプリンタにアクセスできるようにすることです。 管理者として、各プリンタを 1 台のシステム専用にするのが効率がよいか、多数のシステムが利用できるようにするのがよいかを判断しなければなりません。 ネットワーク環境では、プリンタを複数のプリンタサーバーに分散させます。 複数のプリンタサーバーを設定する利点は、あるプリンタサーバーに問題が発生しても、別のプリンタサーバーに印刷要求を振り替えられることです。

集中化した印刷構成を採用した場合も、使い勝手をよくしたり、応答時間を短縮したりするために、プリンタをユーザーのシステムに接続できます。 ユーザーのシステムに接続されたプリンタも、ネットワーク上の他のシステムから利用できます。

次の図は、集中化印刷構成を採用した場合もプリンタをユーザーのシステムに接続できる例を示しています。

図 3–1 ネットワーク上でプリンタを分散する方法

複数の印刷クライアント、プリンタサーバーに接続したリモートプリンタ、クライアントの 1 つに接続したローカルプリンタからなるネットワーク。