Solaris 9 9/05 のインストール全般に関する注意事項とバグ情報を説明します。
Solaris Web Start インストールプログラムを使用して Solaris 9 9/05 ソフトウェアをインストールすると、いくつかの情報および SunSM Remote Services (SRS) Net Connect ソフトウェアの終了パネルが適切に表示されないことがあります。
インストールパネルのフレームおよび「取消し」ボタンは表示されますが、インストールパネルの内容が表示されません。
この問題は、Solaris オペレーションシステムリリースに含まれているほかのソフトウェア製品を Solaris Web Start でインストールしている場合にも発生することがあります。
回避方法: 次の手順に従ってください。
空のインストールパネルが表示されたら、「取消し」ボタンをクリックして、SRS Net Connect インストールを省略します。
Solaris 9 9/05 ソフトウェアのインストールが完了したあとで、SRS Net Connect ソフトウェアを Solaris DVD または SOFTWARE 2 of 2 CD から手動でインストールします。
最初に Solaris 9 9/05 ソフトウェアインストールを完了したあとで SRS Net Connect ソフトウェアをインストールすると、すべてのパネルが正しく表示されます。
複数のネットワークインタフェースを持つシステムに Solaris 9 9/05 リリースをインストールまたはアップグレードした場合、システムはすべてのシステムインタフェースが使用可能であると認識します。つまり、ネットワークに接続されていない、あるいは使用する予定のないインタフェースが ifconfig -a コマンドの出力に表示されます。さらに、同じイーサネットアドレスを持つインタフェースに同じ IP アドレスが割り当てられることがあります。その場合、次のエラーメッセージが表示されます。
| ifconfig: setifflags: SIOCSLIFFLAGS: qfe3: Cannot assign requested address | 
この問題は、local-mac-address PROM 変数が false に設定されているシステム上でも発生します。この問題が発生するのは、すべてのインタフェースが同じ
IP アドレスで構成されるためです。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
構成されたインタフェースだけを使用するには、初期ブート後にシステムをリブートする。
各ネットワークインタフェースに異なる IP アドレスを割り当てるには、次のいずれかの方法で local-mac-address PROM 変数を true に設定する。
ok プロンプトで、次のコマンドを入力する。
| ok setenv local-mac-address? true | 
スーパーユーザーとして、次のコマンドを端末ウィンドウに入力する。
| # eeprom local-mac-address?=true | 
同梱されている CD を、その CD に含まれている Solaris Web Start 2.x (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしているときに、スワップ容量の不足のためインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、エラーメッセージは次のように文字化けしています。
| RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? | 
回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.x は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.x を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、スワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。
選択したデフォルトロケールに関係なく、install_log、upgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されます。
回避方法: コードコンバータで変換して参照するか、テキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。
日本語タイプ 5 キーボードは OpenBoot PROM のバージョンによっては、モニターレベルでタイプ 4 キーボードとして動作します。そのため、モニターレベルでは、キーボード上の印字と実際の入力が一部異なります。次の表を参照してください。その他の注意事項は、U.S. タイプ 5 キーボードと同じです。『Sun タイプ 5 キーボードプロダクトノート』を参照してください。
表 1–5 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字| 日本語タイプ 5 キーボード上の印字 | 実際の入力文字 | 
|---|---|
| “ | @ | 
| & | ^ | 
| ' | & | 
| ( | * | 
| ) | ( | 
| Shift-0 | ) | 
| = | _ | 
| ~ | + | 
| ^ | = | 
| ¥ | \ | 
| @ | [ | 
| ` | { | 
| [ | ] | 
| { | } | 
| + | : | 
| : | ' | 
| * | “ | 
| ] | ` | 
| } | ~ | 
| _ | LF | 
| \ | LF |