『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス: DNS、NIS、LDAP 編)』内の複数の箇所に適用される注意事項について説明します。
「スイッチファイルとパスワード情報」節の終わりには、次のテキストを追加する必要があります。
1 人のユーザーに複数のリポジトリを割り当てることは避けるべきです。1 人のユーザーに単一のリポジトリを割り当て、パスワードを集中管理することによって、混乱と間違いの可能性を減らすことができます。1 人のユーザーに複数のリポジトリを割り当てることを選択した場合、パスワード情報を更新するには、次の passwd -r コマンドを使用します
passwd -r repository |
-r オプションにリポジトリを指定しない場合、passwd は nsswitch.conf 内にあるリポジトリを逆順に更新します。
「LDAP ネームサービスの設定と管理」節では、ldapclient コマンドオプションの使い方のリファレンスが間違っています。Solaris 9 のすべてのリリースにおいて、このコマンドの構文は次のように変更する必要があります。
間違ったリファレンス |
正しいリファレンス |
---|---|
ldapclient -l |
ldapclient list |
ldapclient -p |
ldapclient init [-a attribute name] |
ldapclient -m |
ldapclient mod |
詳細については、ldapclient(1M) のマニュアルページを参照してください。
「NIS から LDAP への移行 (概要と手順)」章の「表 15–2 N2L のコマンド、ファイル、およびマップの説明」には、次の情報を追加する必要があります。
表 4–1 「表 15–2 N2L のコマンド、ファイル、およびマップの説明」
コマンドまたはファイル |
説明 |
---|---|
ageing.byname |
NIS - LDAP 切替が実装されているとき、yppasswdd が DIT のパスワードエージング情報を読み書きするのに使用するマッピング。 |
「ネットワーク情報サービス (NIS) (概要)」の「ネットワーク情報サービス (NIS) (概要)」には、次の NIS マップを追加する必要があります。
表 4–2 「表 4–3 NIS マップに関する説明」
マップ名 |
対応する NIS 管理ファイル |
説明 |
---|---|---|
auth.attr |
auth.attr |
承認の名前と説明 |
exec.attr |
exec.attr |
プロファイルの実行属性 |
prof.attr |
prof.attr |
実行プロファイル用の属性 |
user.attr |
user.attr |
ユーザーおよび役割用の拡張属性 |
audit.user |
audit.user |
ユーザー監査用の選択済みデータ |