Solaris 9 9/05 ご使用にあたって

将来のリリースでサポートを中止する予定の製品

この節では、Solaris オペレーティングシステムの将来のリリースに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。

add_drv システムコマンドの device_driver へのパス名指定サポート

add_drv コマンドでは、device_driver パラメータにパス名を指定できます。この機能は、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

Solaris 9 ソフトウェアではパス名を指定すると、次の警告メッセージが STDERR に書き込まれます。


Warning: pathname support will be discontinued in future
releases of add_drv.

パス名を指定したことにより生成される警告メッセージは、インストール実行時に install_log ファイルに書き込まれるようになります。

詳細については、add_drv(1M) のマニュアルページを参照してください。

AdminTool コマンド

swmtool を含む AdminTool (admintool) は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。

アジアの短縮 dtlogin

次にリストするアジアの短縮ロケール名は、将来のリリースでは dtlogin 言語リストに含まれない可能性があります。

Solaris 8、Solaris 9 および Solaris 9 9/05 リリースでは、下記を含む新しい ISO 標準ロケール名を提供しています。

asysmem() インタフェースおよび sysmem() インタフェース

libadm(3lib) からエクスポートされる asysmem() インタフェースおよび sysmem() インタフェースは、将来のリリースではサポートが中止される可能性があります。これら 2 つは旧式のインタフェースです。アプリケーション開発者は、代わりに sysconf(3C) ライブラリ関数を使用してください。

詳細については、sysconf(3C) のマニュアルページを参照してください。

監査デーモンインタフェース

Solaris 監査デーモンが使用する次のインタフェースは、将来のリリースではサポートが中止される可能性があります。

基本セキュリティモジュールのデバイス割り当てインタフェース

基本セキュリティモジュールのデバイス割り当てメカニズムに含まれる次のコンポーネントは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースには含まれない可能性があります。

廃止されるデバイスドライバインタフェース (DDI)

将来のリリースでは、一部のデバイスドライバインタフェース (Device Driver Interfaces、DDI) がサポートされなくなります。

次の表は、好ましい代替 DDI インターフェースのサポートにともなって、今後廃止されるかもしれない DDI インターフェースを示します。

廃止されるインタフェース 

好ましいインタフェース 

mmap

devmap

identify

set to nulldev を指定する

copyin

ddi_copyin

copyout

ddi_copyout

ddi_dma_addr_setup

ddi_dma_addr_bind_handle

ddi_dma_buf_setup(9F)

ddi_dma_buf_bind_handle

ddi_dma_curwin

ddi_dma_getwin

ddi_dma_free

ddi_dma_free_handle

ddi_dma_htoc

ddi_dma_addr[buf]_bind-handle

ddi_dma_movwin

ddi_dma_getwin

ddi_dma_nextseg

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_nextwin

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_segtocookie

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_setup

ddi_dma_*_handle

ddi_dmae_getlim

ddi_dmae_getattr

ddi_getiminor

getminor

ddi_getlongprop

ddi_prop_lookup

ddi_getlongprop_buf

ddi_prop_lookup

ddi_getprop

ddi_prop_get_in

ddi_getproplen

ddi_prop_lookup

ddi_iopb_alloc

ddi_dma_mem_alloc

ddi_iopb_free

ddi_dma_mem_free

ddi_mem_alloc

ddi_dma_mem_alloc

ddi_mem_free

ddi_dma_mem_free

ddi_map_regs

ddi_regs_map_setup

ddi_mapdev

devmap_setup

ddi_mapdev_intercept

devmap_load

ddi_mapdev_nointercept

devmap_unload

ddi_prop_create

ddi_prop_update

ddi_prop_modify

ddi_prop_update

ddi_segmap

devmap を参照

ddi_segmap_setup

devmap_setup

ddi_unmap_regs

ddi_regs_map_free

free_pktiopb

scsi_free_consistent_buf

get_pktiopb

scsi_alloc_consistent_buf

makecom_g0

scsi_setup_cdb

makecom_g0_s

scsi_setup_cdb

makecom_g1

scsi_setup_cdb

makecom_g5

scsi_setup_cdb

scsi_dmafree

scsi_destroy_pkt

scsi_dmaget

scsi_init_pkt

scsi_pktalloc

scsi_init_pkt

scsi_pktfree

scsi_destroy_pkt

scsi_resalloc

scsi_init_pkt

scsi_resfree

scsi_destroy_pkt

scsi_slave

scsi_probe

scsi_unslave

scsi_unprobe

ddi_peek{c,s,l,d}

ddi_peek{8,16,32,64}

ddi_poke{c,s,l,d}

ddi_poke{8,16,32,64}

in{b,w,l}

ddi_get{8,16,32}

out{b,w,l}

ddi_put{8,16,32}

repins{b,w,l}

ddi_rep_get{8,16,32}

repouts{b,w,l}

ddi_rep_put{8,16,32}

GLOBAL_DEV

0 を指定

NODEBOUND_DEV

0 を指定

NODESPECIFIC_DEV

0 を指定

ENUMERATED_DEV

0 を指定

DDI_IDENTIFIED

不要

DDI_NOTIDENTIFIED

不要

power.conf の Device Management エントリ

power.conf の Device Management エントリは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアでは、Automatic Device Power Management エントリによって同様の機能が得られます。

詳細は、power.conf(4)のマニュアルページを参照してください。

デバイスとドライバソフトウェアのサポート

次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定のデバイスとドライバソフトウェアを示します。

表 3–2 デバイスとドライバソフトウェア

物理デバイス名 

ドライバ名 

カードの種類 

AMI MegaRAID host bus adapter, first generation 

mega

SCSI RAID 

Compaq 53C8x5 PCI SCSI および Compaq 53C876 PCI SCSI 

cpqncr

SCSI HBA 

Compaq SMART-2/P Array Controller および Compaq SMART-2SL Array Controller 

smartii

SCSI RAID コントローラ 

Alt キーおよびメタキーを使用した Euro 文字入力シーケンス

将来のリリースでは、Solaris UTF-8 (Unicode) ロケールで、Euro 文字の次の非標準入力キーシーケンスはサポートが中止される可能性があります。


注 –

キーシーケンスを表わす場合、ハイフンはキーを同時に押すことを示します。+ 記号は、キーを連続して押すことを示します。


推奨される標準の入力キーシーケンスは、次のとおりです。

キーボードに Alt Graph キーまたは Compose キーがない場合は、次のキーシーケンスを使用します。

フェデレーテッドネーミングサービス XFN のライブラリとコマンド

X/Open XFN 標準に基づくフェデレーテッドネーミングサービス (FNS) は、将来のリリースでサポートを中止する予定です。

fork() 関数

-lpthread ライブラリにリンクされていない場合の fork() の動作は将来のリリースで変更される可能性があります。この動作の変更により、Solaris スレッドは POSIX (Portable Operating System Interface) スレッドに一致します。

fork() 関数は、fork1() と同じ動作をするように再定義される可能性があります。その結果、fork() は子プロセスに呼び出しスレッドだけを複製します。この再定義の結果は、-lpthread とリンクした場合の現在の fork1() および fork() の動作と一致します。

fork()replicate-all の動作を必要とするアプリケーションのサポートは、引き続き提供されます。

汎用 LAN ドライバのバージョン 0 インタフェース

汎用 LAN ドライバのバージョン 0 インタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。バージョン 0 インタフェースについては、『Solaris 2.1 Device Driver Writer's Guide for x86』を参照してください。これからのドライバには、『Writing Device Drivers』に記載されているバージョン 2 インタフェースを使用する必要があります。

GMT zoneinfo タイムゾーン

/usr/share/lib/zoneinfo/GMT[+-]* タイムゾーンは、将来のリリースでサポートが中止される予定です。これらのタイムゾーンのファイルは、 /usr/share/lib/zoneinfo ディレクトリから削除されます。削除されたファイルの代わりに、対応する Etc/GMT[-+]* ファイルを使用してください。

詳細については、zoneinfo(4)およびenviron(5)のマニュアルページを参照してください。

SPARC: グラフィックドライバのサポート

以下のグラフィックデバイスのソフトウェアサポートが、将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。

デバイス 

ドライバ 

MG1,MG2  

bwtwo  

CG3  

cgthree  

SX/ CG14  

sx, cgfourteen  

TC  

cgeight  

TCX  

tcx  

Java Runtime Environment 1.2.2

Java Runtime Environment (JRE) のバージョン 1.2.2 は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。ほぼ同等の機能が Java 2 Standard Edition バージョン 1.4 およびその互換バージョンでサポートされています。JRE の新旧のバージョンは、http://java.sun.com からダウンロードできます。

Kodak Color Management System

Kodak Color Management System (KCMSTM) は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

Korean CID フォント

Korean CID フォントは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris ソフトウェアには、Korean CID フォントに代わるものとして Korean TrueType フォントが組み込まれているので、そちらを使用してください。

Lance Ethernet Drivers

le ネットワークドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

libXinput ライブラリ

libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。 libXinput.so.0 ライブラリには、Solaris 2.1 および Solaris 2.2 の標準 X 入力 API を使用して構築された X11R4 アプリケーションとの下位互換性が提供されています。X11 標準 X 入力拡張ライブラリである libXi は、Solaris 2.3 で統合されました。

libXinput API に依存するすべてのアプリケーションは、将来の互換性および標準化のために、libXi 共有ライブラリを使用して構築する必要があります。

LDAP クライアントライブラリ

LDAP (軽量ディレクトリアクセスプロトコル、Lightweight Directory Access Protocol) クライアントライブラリ libldap.so.3 は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。このライブラリの新しいバージョンである libldap.so.5 は、IETF (Internet Engineering Task Force) の ldap-c-api ドラフトの draft-ietf-ldapext-ldap-c-api-05.txt 版に準拠しています。

廃止される軽量プロセス (LWP) インタフェース

次の軽量プロセス (LWP) インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

これらのインタフェースは、デフォルトでマルチスレッドが有効になる一般モデルに含まれていません。これらのインタフェースは、libthread をリンクしていないアプリケーション内で使用する場合にかぎり、期待どおり機能していました。

詳細については、_lwp_create(2)_lwp_detach(2)_lwp_exit(2)_lwp_getprivate(2)_lwp_makecontext(2)_lwp_setprivate(2)、および _lwp_wait(2) のマニュアルページを参照してください。

匿名インタフェースグループ機能

ndd /dev/ip ip_enable_group_ifs で有効になる匿名インタフェースグループ機能は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。同様の働きを持つ、サポート対象の IP ネットワークマルチパス機能を使用してください。IP マルチパスグループは、ifconfig(1M) コマンドのグループキーワードを使って作成できます。

詳細は、 ndd(1M) および ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

netstat-k オプション

netstat-k というサポートされていないオプション (実行中の OS インスタンス上のすべての名前付きカーネル統計情報について報告するオプション) は、将来のリリースで削除される可能性があります。代わりに、サポートされている kstat(1M) コマンド (同じ機能を提供している) を使用してください。kstat コマンドは、Solaris 8 ソフトウェアで導入されたものです。

詳細は、kstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

NIS+ (ネットワーク情報サービスプラス) のネームサービスの種類

NIS+ は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアには、NIS+ から LDAP への移行ツールが用意されています。詳細は、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。

pam_unix モジュール

pam_unix モジュールは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。pam_authtok_checkpam_authtok_getpam_authtok_storepam_dhkeyspam_passwd_authpam_unix_accountpam_unix_auth、 および pam_unix_session が同様の機能を提供します。

詳細については、pam_unix(5)pam_authtok_check(5)pam_authtok_get(5)pam_authtok_store(5)pam_dhkeys(5)pam_passwd_auth(5)pam_unix_account(5)pam_unix_auth(5)、および pam_unix_session(5) のマニュアルページを参照してください。

Perl バージョン 5.005_03

将来 Perl バージョン 5.005_03 は、サポートが中止される可能性があります。Solaris 9 リリースでは、Perl のデフォルトバージョンが前のバージョン (5.005_03) とバイナリ互換でないバージョンに変更されました (ただし、現在はまだ互換可能です)。サイトで独自にインストールしたモジュールは、新しいバージョンに対応させるために、再構築および再インストールする必要があります。バージョン 5.005_03 を使用する必要のあるスクリプトは、デフォルトバージョン (/bin/perl/usr/bin/perl または /usr/perl5/bin/perl) の代わりに、バージョン 5.005_03 のインタープリタ (/usr/perl5/5.005_03/bin/perl) を明示的に使用するように変更してください。

電源管理入出力制御コマンド

次の電源管理入出力制御コマンド (ioctls) は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

Solaris 9 9/05 リリースでは、次の ioctls が代わりにサポートされています。

ioctls の詳細については、ioctl(2)のマニュアルページを参照してください。

64-bit SPARC: libc の ptrace インタフェース

libc に含まれていた 64 ビット版の ptrace インタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。proc インタフェースによってその機能が置き換えられます。

詳細については、proc(4)のマニュアルページを参照してください。

sendmailvarsL sendmail.cf コマンドまたは G sendmail.cf コマンド

nsswitch.conf(4) に含まれている sendmailvars データベースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。L sendmail.cf または G sendmail.cf コマンドを使用せずに、この機能を有効にすることはできませんでした。この変更により、Sun バージョンの sendmail は、sendmail.org バージョンにより厳密に準拠するようになります。

SPARC: 64 ビットパッケージ

Solaris ソフトウェアは現在、32 ビットコンポーネントと 64 ビットコンポーネントで別々のパッケージで配布されています。 64 ビットパッケージは Solaris 7 リリースで導入されたもので、Solaris ソフトウェアの 64 ビットコンポーネントを配布します。 一般的に、64 ビットパッケージの名前の末尾は「x」です。たとえば、 SUNWcsl は Solaris コアライブラリの 32 ビットバージョンを、SUNWcslx は 64 ビットバージョンを配布するものです。

Solaris の将来のリリースでは、32 ビットコンポーネントおよび 64 ビットコンポーネントは単一の基本パッケージでいっしょに配布される可能性があります。両方が同梱されるパッケージの名前は、元の 32 ビットパッケージの名前になり、64 ビットパッケージの名前ではもう配布されません。 たとえば /usr/lib/sparcv9/libc.so.1 は、現在 SUNWcslx として配布されていますが、将来は SUNWcsl として配布され、SUNWcslx はもう配布されなくなる予定です。


注 –

パッケージによっては、64 ビットコンポーネントだけが配布され、対応する 32 ビットパッケージが存在しないものがあります。このような場合、パッケージの名前が変更され、末尾の「x」が削除されます。たとえば SUNW1394xSUNW1394 となります。


sdtjmplay Desktop Java Media Player

Desktop Java Media Player (/usr/dt/bin/sdtjmplay) は Java Media Framework 1.1 に基づいていますが、将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。ユーザーは、新しい Java Media Framework 2.1.1 リリースに基づいた Java Media Player (/usr/bin/jmplay) に移行する必要があります。

jmplay Java Media Player は Solaris 9 8/03 およびそれ以降のリリースに含まれています。jmplay は Solaris 8 および前期の Solaris 9 リリースでも GNOME 2.0 デスクトップ環境として使用できます。

GNOME 2.0 デスクトップ環境は、http://www.sun.com/gnome/からダウンロードして使用可能です。

SPC ドライバ

SPC ドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります

Solaris 32 ビット Sun4U カーネル

Solaris 7、8、および 9 ソフトウェアの多くのインストレーションでは、デフォルトの 64 ビットカーネルを使って 32 ビットおよび 64 ビットのアプリケーションをサポートします。UltraSPARC システム上で 32 ビットのカーネルを使用するカスタマは、この注意事項をお読みください。

Solaris 7、8、および 9 リリースでは、UltraSPARC I および UltraSPARC II プロセッサをベースにしたすべてのシステムにおいて、32 ビットカーネルと 64 ビットカーネルのどちらをブートするかを管理者が選択できます。UltraSPARC III 以降のシステムでは、64 ビットカーネルだけがサポートされます。

Solaris ソフトウェアの将来のリリースでは、UltraSPARC I および UltraSPARC II システムについても、32 ビットカーネルを利用できなくなる可能性があります。

この変更からもっとも影響を受けるのは、サードパーティの 32 ビットカーネルモジュール (たとえば、ファイアウォール、カーネル常駐ドライバ、置換ファイルシステムなど) に依存しているシステムです。こうしたシステムは、これらのモジュールの 64 ビットバージョンを使用するようにアップデートしなければなりません。

この変更のもう 1 つの影響は、200MHz 以下のクロック周波数の UltraSPARC I プロセッサを搭載した UltraSPARC システムが、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があるという点です。

システムのカーネルタイプを識別するには、isainfo(1) コマンドを使用します

% isainfo —kv

システムのプロセッサクロックレートを識別するには、psrinfo(1M)コマンドを使用します。

% psrinfo —v | grep MHz

Solaris スタティックシステムライブラリ

この告知は、32 ビット版のスタティックシステムライブラリおよび静的にリンクしたユーティリティだけに該当します。64 ビット版のスタティックシステムライブラリとユーティリティは提供されていません。

32 ビット版の Solaris スタティックシステムライブラリおよび静的にリンクしたユーティリティは、将来のリリースではサポートされなくなります。特に、スタティック C ライブラリ (/usr/lib/libc.a) は、将来のリリースでサポートされなくなります。

既存のスタティックシステムライブラリにリンクしたアプリケーションは、将来のリリースでは動作しない可能性があります。ABI (Solaris Application Binary Interface) を提供するシステムライブラリに動的にリンクするアプリケーションの互換性だけが将来的に確保されます。

システムトラップの動作に依存するアプリケーションは、将来のリリースでは動作しない可能性があります。また、システムトラップの動作に依存するライブラリ (一般的には、ABI 機能を代替的に提供するライブラリ) にリンクされたアプリケーションも将来のリリースでは動作しない可能性があります。

Solaris ボリュームマネージャのトランザクションボリューム

Solaris ボリュームマネージャのトランザクションボリューム (trans メタデバイス) は、Solaris 機能セットの冗長性を軽減するために将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。同等の機能が Solaris 8 ソフトウェアおよびその互換バージョンに含まれる UFS ロギングにより提供されます。

Solstice Enterprise Agents

Solstice Enterprise AgentsTM は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。

スタンドアロンのルーター検出

IPv4 ICMP ルーター発見プロトコルの /usr/sbin/in.rdisc 実装は、Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。このプロトコルとほぼ同等のバージョンが、/usr/sbin/in.routed のコンポーネントとして実装されており、拡張された管理インタフェースをサポートしています。/usr/sbin/in.routed コンポーネントは、RIP (経路制御情報プロトコル、Routing Information Protocol) バージョン 2 の実装をサポートします。/usr/sbin/in.routed コンポーネントには、モバイル IP 通知をルーター発見メッセージと区別する機能もあります。

記憶装置インタフェース

デバイスドライバプロパティに使用される次のインタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

次のデバイスドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

次のユーティリティは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

sun4m ハードウェア

sun4m ハードウェアは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

Sun Java System Application Server Platform Edition 7.0 (旧 Sun ONE Application Server 7.0)

Sun Java System Application Server Platform Edition のバージョン 7.0 は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。同様の機能は、Sun Java System Application Server Platform Edition 8 およびその互換バージョンでサポートされています。

ほとんどの Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションは、Sun Java System Application Server Platform Edition 8 上で変わりなく動作します。専用の固定 API を使用するアプリケーションは修正が必要です。

Sun StorEdge A3000、Sun StorEdge A3500、および Sun StorEdge A3500FC システム

次の記憶装置向けのソフトウェアサポートは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

テープデバイス

次のテープデバイスは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

Ultra AX および SPARCengine Ultra AXmp グラフィックスカード

UltraTM AX および SPARCengine Ultra AXmp グラフィックスカードのサポートは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。

32-bit: X11 スタティックライブラリ

/usr/openwin/lib にあるスタティックライブラリは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートが中止される可能性があります。/usr/openwin/lib にある 32 ビット版のスタティックライブラリ、およびこれらのライブラリに静的にリンクされるプログラムは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。64 ビット版のスタティックライブラリは、これまで提供されたことがありません。

/usr/openwin/lib にある既存のスタティックライブラリとリンクしているアプリケーションは、将来のリリースで動作しなくなる可能性があります。Solaris Application Binary Interface (ABI) を提供する共有ライブラリと動的にリンクするアプリケーションだけが、将来のリリースと互換性を持つように設計されています。

XIL インタフェース

XILTM インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される予定です。XIL を使用するアプリケーションを使用すると、次のような警告メッセージが表示されます。


          WARNING:  XIL OBSOLESCENCE
     This application uses the Solaris XIL interface
     which has been declared obsolete and may not be
     present in version of Solaris beyond Solaris 9.
     Please notify your application supplier. 
     The message can be suppressed by setting the environment variable
     "_XIL_SUPPRESS_OBSOLETE_MSG.

xetops ユーティリティ

xetops ユーティリティは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。 xetops ユーティリティは、アジア言語のテキストファイルを PostScript ファイルに変換します。この変換により、アジア文字をその組み込みフォントを持たない PostScript プリンタでも印刷できるようになります。

同様の機能は、mp コマンドで提供されています。 ネイティブなアジア言語のすべてのエンコーティングについて、オプションおよび機能が追加され、サポートが拡張されています。

xutops プリントフィルタ

xutops プリントフィルタは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 9/05 リリースの mp プリントフィルタで同様の機能が提供されています。

詳細については、mp(1)のマニュアルページを参照してください。