Solaris 9 9/05 ご使用にあたって

影響を受けるドキュメント: 『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス: DNS、NIS、LDAP 編)

Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス: DNS、NIS、LDAP 編)』内の複数の箇所に適用される注意事項について説明します。

ネームサービススイッチ (概要)

「スイッチファイルとパスワード情報」節の終わりには、次のテキストを追加する必要があります。

1 人のユーザーに複数のリポジトリを割り当てることは避けるべきです。1 人のユーザーに単一のリポジトリを割り当て、パスワードを集中管理することによって、混乱と間違いの可能性を減らすことができます。1 人のユーザーに複数のリポジトリを割り当てることを選択した場合、パスワード情報を更新するには、次の passwd -r コマンドを使用します


passwd -r repository

-r オプションにリポジトリを指定しない場合、passwdnsswitch.conf 内にあるリポジトリを逆順に更新します。

LDAP ネームサービスの設定と管理

「LDAP ネームサービスの設定と管理」節では、ldapclient コマンドオプションの使い方のリファレンスが間違っています。Solaris 9 のすべてのリリースにおいて、このコマンドの構文は次のように変更する必要があります。

間違ったリファレンス 

正しいリファレンス 

ldapclient -l

ldapclient list

ldapclient -p

ldapclient init [-a attribute name]

ldapclient -m

ldapclient mod

詳細については、ldapclient(1M) のマニュアルページを参照してください。

NIS から LDAP への移行 (概要と手順)

「NIS から LDAP への移行 (概要と手順)」章の「表 15–2 N2L のコマンド、ファイル、およびマップの説明」には、次の情報を追加する必要があります。

表 4–1 「表 15–2 N2L のコマンド、ファイル、およびマップの説明」

コマンドまたはファイル 

説明 

ageing.byname 

NIS - LDAP 切替が実装されているとき、yppasswdd が DIT のパスワードエージング情報を読み書きするのに使用するマッピング。 

ネットワーク情報サービス (NIS) (概要)

「ネットワーク情報サービス (NIS) (概要)」の「ネットワーク情報サービス (NIS) (概要)」には、次の NIS マップを追加する必要があります。

表 4–2 「表 4–3 NIS マップに関する説明」

マップ名 

対応する NIS 管理ファイル 

説明 

auth.attr 

auth.attr 

承認の名前と説明 

exec.attr 

exec.attr 

プロファイルの実行属性 

prof.attr 

prof.attr 

実行プロファイル用の属性 

user.attr 

user.attr 

ユーザーおよび役割用の拡張属性 

audit.user 

audit.user 

ユーザー監査用の選択済みデータ