次のいずれかの操作を実行すると、SAM-FS/QFS デーモンが起動せず、ファイルシステムがマウントできない状態になります。
Solaris 9 4/04 リリースにアップグレードする。
Solaris 9 推奨パッチ群 (Solaris 9 パッチ ID 112233-11) を適用する。
このエラーは、デーモンが通常使用するシステムコール 181 を、異なるモジュールが使用しているために発生します。これらのモジュールは、上記操作で適用したパッチによって導入されます。次のエラーメッセージが /var/adm/messages に記録されます。
/var/adm/messages Jan 5 13:28:46 host genunix: [ID 147998 kern.warning] WARNING: system call entry 181 is already in use Jan 5 13:28:46 host samfs: [ID 798779 kern.warning] WARNING: SAM-FS: modload(samsys) failed. |
さらに、次のエラーメッセージも /var/adm/sam-log に記録されます。
/var/adm/sam-log Jan 5 13:30:08 host sam-fsd[355]: [ID 617651 local4.alert] Fatal error - samsys module not loaded Jan 5 13:30:08 host sam-fsd[355]: [ID 765074 local4.alert] Correct problem and 'kill -HUP 355' |
次の手順を実行してください。
スーパーユーザーになります。
modinfo の出力に grep 181 を実行して、システムコール 181 がほかのモジュールによって使用されているかどうかを判断します。
# modinfo | grep 181 8 1181aa0 38c4 1 1 TS (time sharing sched class) 15 11b1092 181a 12 1 sad (STREAMS Administrative Driver ') 43 1295cd8 ce9 181 1 ssc050 (SSC050 i2c device driver: v1.4) 158 7813a87f 181c 95 1 cpc (cpc sampling driver v1.10) 158 7813a87f 181c 179 1 cpc (cpc sampling system call) 158 7813a87f 181c 179 1 cpc (32-bit cpc sampling system call) |
この例では、システムコール 181 がほかのモジュールによって使用されています。したがって、ほかの未使用のシステムコール値を使用するように samsys を構成します。
/etc/name_to_sysnum を編集して、samsys が使用するシステムコール値を 182 またはほかの未使用の値 (0 〜 255) に変更します。
samsys 182 |
システムをブートして、samsys を再構成します。
# shutdown -y -g0 -i0
OK> boot -r
/var/adm/messages にエラーメッセージがなく、すべての SAM-FS ファイルシステムがマウント可能であることを確認します。