特定の ATA ハードディスクドライブを搭載したシステムに Solaris 9 ソフトウェアをインストールした場合、システムがハングアップします。インストールが完了した後でソフトリブートをしようとすると、システムがハングアップします。
この問題は、システムが搭載する ATA ディスクドライブが、T13 の ATA/ATAPI-6 仕様のデフォルト状態に戻す機能を、Ultra DMA モードに関して実装している場合に発生します。
このようなディスクドライブは、ソフトウェアのリセット後、この動作を無効にしないかぎり、Ultra DMA モードから Multiword DMA モードに戻ります。 この動作を無効にするには、SET FEATURES / Disable reverting to power-on to defaults コマンドを使用します。
この問題は、システム内の BIOS および ATA ハードディスクドライブの種類によって、次のいずれかの状態で発生する可能性があります。
BIOS で Ultra DMA モードが有効で、ATA ハードディスクドライブが Ultra DMA モードで動作する場合、インストール後にシステムをソフトリブートしようとすると、 BIOS 内でシステムがハングアップする可能性があります。エラーメッセージは表示されません。
BIOS で Ultra DMA モードが無効で、ATA ハードディスクドライブが Ultra DMA モードで動作する場合、インストール後にシステムをソフトリブートしようとすると、システムがハングアップする可能性があります。次のような警告メッセージが表示されます。
WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,1/ide@0 (ata0): timeout: abort request, target=0 lun=0 WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,1/ide@0 (ata0): timeout: abort device, target=0 lun=0 WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,1/ide@0 (ata0): timeout: reset target, target=0 lun=0 WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,1/ide@0 (ata0): timeout: reset bus, target=0 lun=0 |
回避方法: この問題を解決するには、次の手順を実行してください。
ブート時にシステムがハングアップする場合は、電源を切った後で再度電源を入れ、システムの電源を再投入します。システムは正常にブートします。
システムがブートした後で、システムにログインし、スーパーユーザーになります。
テキストエディタを使用して、/platform/i86pc/kernel/drv/ata.conf ファイルを編集します。
次の行を追加します。
ata-revert-to-defaults=0; |
ハングアップすることなく、システムがリブートします。