Solaris 9 9/05 HW ソフトウェアをインストールする前に知っておく必要があるバグについて説明します。
このフラッシュ取得が失敗するのは、DVD GUI 対話式フラッシュインストールで、パスワードに特殊文字「@」(アットマーク) および「'」(単一引用符) が含まれる場合だけです。その他の特殊文字では、この問題は発生しません。
回避方法: 特殊文字「@」または「'」を含まないパスワードを新しく作成してください。
SVM のミラー作成が失敗するか、またはインストールの途中でインストーラがハングアップすることもあります。インストールが成功した場合は、リブート後にパニックが発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
Creation of SVM Metadb -- Hangs |
— または —
Panic after reboot |
回避方法: インストールの完了後に、SVM ボリュームを作成してください。
ExtraValue ディレクトリからの SunSM Net Connect 3.1 のインストールが、Sun FireTM V1280 サーバー上で失敗します。Sun Net Connect インストールプログラムは、Sun Fire V1280 サーバーの機能を現場変換可能ユニット (FRU) として誤って認識します。この結果、インストールは失敗し、全てのインストール済みの Sun Net Connect パッケージは削除されます。次のエラーメッセージが、インストールログに記録されます。
Error: pkgadd failed for SUNWfrunc |
回避方法: https://srsnetconnect3.sun.com から、最新の SRS Net Connect Service をダウンロードしてください。
Intel の Preboot Execution Environment (PXE) を使用して、Adaptec Ultra-160 SCSI インタフェースを持つシステムにネットワークインストールを実行した場合、インストールがハングアップします。次のようなエラーメッセージが表示されます。
Error: Unable to Find Device Driver The device driver, cadp160.bef, is missing. |
この例では、cadp160.bef ドライバがシステムに見つからないことを示しています。影響を受けるドライバの名前はシステムによって異なります。
このエラーは、システムの BIOS において、Adaptec Ultra-160 インタフェースがシステムのネットワークインタフェースカード (NIC) と同じ割り込み要求 (IRQ) を使用するように設定している場合に発生します。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
ネットワーク経由でインストールする場合は、Adaptec Ultra-160 SCSI インタフェースを取り外してから、PXE でネットワークインストールを実行します。
Solaris 9 9/04 の DVD-ROM または CD-ROM ディスクからインストールします。
Sun LX50 システムにおいて、X サーバーが PS/2 マウスデバイスを開くことができない場合があります。このエラーは、インストール時、あるいは、システムのリブート時に発生します。この問題が発生すると、次のエラーメッセージが表示されます。
ddxSUNWmouse: Error opening mouse device '/dev/kdmouse; /dev/kdmouse: No such device or address |
結果として、Solaris インストールプログラムはコマンド行インタフェースでしか動作できません。この問題は、インストール後、Solaris 実行時にも残ることがあります。
回避方法: サーバーの PS/2 コネクタに接続されている Y ケーブル上で、PS/2 キーボードとマウス間の接続を切り替えてください。
その後、システムをリブートしても PS/2 マウスが認識されない場合は、LX50 サーバーの Reset ボタンを押してください。あるいは、次のブートプロンプトが表示されたときに、再構成オプション (b -r) を使用してください。
Select (b)oot or (i)nterpreter: |
re-preinstall コマンドでカスタム JumpStart ソフトウェアをインストールすると失敗します。この失敗は、読み取り専用のアクセス権を持つファイルシステムの UFS ログを fsck コマンドが更新できないために発生します。
たとえば、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/install.d/re-preinstall cXtXdXsX
システムがリブートした後、次のエラーメッセージが表示されます。
fsck of device failed, re-preinstall needs to be re-run. syncing file systems... done Program terminated |
回避方法: 次のいずれかを実行してください。どちらの方法を実行する場合も、スーパーユーザーである必要があります。
オプション 1: 書き込み可能なネットワークインストールイメージを使用している場合は、次の手順に進んでください。
インストールイメージが格納されているサーバー上で、/usr/sbin/install.d/rcS.stub ファイルを編集して、次の行を削除またはコメントアウトします。
# # Make sure the root FS is clean # # /etc/fsck -F ufs -o p ${RootfsRaw} >/dev/null # if [ $? -ne 0 ]; then # echo "fsck of ${RootfsRaw} failed, re-preinstall needs to be re-run." # /usr/sbin/halt # if |
JumpStart ソフトウェアをインストールしているシステム上で、ネットワークインストールイメージをシングルユーザーモードでブートします。
ok boot net -s
re-preinstall コマンドを通常どおりに実行します。
# /usr/sbin/install.d/re-preinstall cXtXdXsX
オプション 2: CD-ROM または DVD-ROM ディスクから直接ブートしている場合は、次の手順に進んでください。
CD-ROM または DVD-ROM ディスクからブートします。
インストーラを終了します。
re-preinstall コマンドを実行します。
手順 3 で作成したデバイスをマウントします。
たとえば、手順 3 で「re-preinstall c0t0d0s0」というコマンドを入力した場合、このファイルシステムを次のようにマウントします。
# mount /dev/dsk/c0t0d0s0 /mnt
マウントしたファイルシステム上で、sbin/rcS スクリプトを編集して、オプション 1 の手順 1 と同じ行を削除またはコメントアウトします。
ファイルシステムをアンマウントします。
# umount /mnt
システムをリブートして、JumpStart ソフトウェアのインストールを継続します。
Solaris 2.6 ソフトウェアまたは Solaris 7 ソフトウェアを実行しているシステムでは、Solaris 9 9/05 HW DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。
回避方法: 次のどちらかを実行してください。
システムに対応したパッチを適用する。
リリース |
パッチ ID |
---|---|
Solaris 2.6 (SPARC 版) |
107618-03 |
Solaris 7 (SPARC 版) |
107259-03 |
Solaris 2.6 (x86 版) |
107619-03 |
Solaris 7 (x86 版) |
107260-03 |
Solaris 9 9/05 HW DVD をマウントする。
ただし、ボリューム管理を使用しないでください。次の手順に従って、手動で DVD をマウントします。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
手動で DVD をマウントします。
# mkdir /mnt1 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /mnt1 |
DVD がマウントされていて、DVD 上のデータにアクセスできることを確認します。
# cd /mnt1 # ls |
DVD が正しくマウントされている場合は、システムから次の情報が返されます。
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