Solaris 9 9/05 HW ご使用にあたって

Solaris 9 9/05 HWソフトウェアをインストールする前に知っておく必要があるバグ

Solaris 9 9/05 HW ソフトウェアをインストールする前に知っておく必要があるバグについて説明します。

パスワードに特殊文字が含まれる場合、ftp での DVD GUI 対話式フラッシュ取得が動作しない (6452743)

このフラッシュ取得が失敗するのは、DVD GUI 対話式フラッシュインストールで、パスワードに特殊文字「@」(アットマーク) および「'」(単一引用符) が含まれる場合だけです。その他の特殊文字では、この問題は発生しません。

回避方法: 特殊文字「@」または「'」を含まないパスワードを新しく作成してください。

Sun Fire V240 と V440 サーバー、および Sun Blade 2000 ワークステーションで SVM のミラー化を行うと、Solaris 9 9/05 ではパニックが発生し、Solaris 9 9/05 HW ではハングアップする (6456542)

SVM のミラー作成が失敗するか、またはインストールの途中でインストーラがハングアップすることもあります。インストールが成功した場合は、リブート後にパニックが発生します。次のエラーメッセージが表示されます。


Creation of SVM Metadb -- Hangs

— または —


Panic after reboot

回避方法: インストールの完了後に、SVM ボリュームを作成してください。

SPARC: Sun Fire V1280 サーバー上で Sun Net Connect 3.1 Service のインストールが失敗する (6284815)

ExtraValue ディレクトリからの SunSM Net Connect 3.1 のインストールが、Sun FireTM V1280 サーバー上で失敗します。Sun Net Connect インストールプログラムは、Sun Fire V1280 サーバーの機能を現場変換可能ユニット (FRU) として誤って認識します。この結果、インストールは失敗し、全てのインストール済みの Sun Net Connect パッケージは削除されます。次のエラーメッセージが、インストールログに記録されます。


Error: pkgadd failed for SUNWfrunc

回避方法: https://srsnetconnect3.sun.com から、最新の SRS Net Connect Service をダウンロードしてください。

x86: Adaptec Ultra-160 SCSI インタフェースを持つシステムで PXE ネットワークインストールがハングアップする (5039573)

Intel の Preboot Execution Environment (PXE) を使用して、Adaptec Ultra-160 SCSI インタフェースを持つシステムにネットワークインストールを実行した場合、インストールがハングアップします。次のようなエラーメッセージが表示されます。


Error: Unable to Find Device Driver
The device driver, cadp160.bef, is missing.

この例では、cadp160.bef ドライバがシステムに見つからないことを示しています。影響を受けるドライバの名前はシステムによって異なります。

このエラーは、システムの BIOS において、Adaptec Ultra-160 インタフェースがシステムのネットワークインタフェースカード (NIC) と同じ割り込み要求 (IRQ) を使用するように設定している場合に発生します。

回避方法: 次のいずれかを実行してください。

x86: Sun LX50 サーバーにおいて X サーバーがマウスデバイスを開くことができない (5027771)

Sun LX50 システムにおいて、X サーバーが PS/2 マウスデバイスを開くことができない場合があります。このエラーは、インストール時、あるいは、システムのリブート時に発生します。この問題が発生すると、次のエラーメッセージが表示されます。


ddxSUNWmouse: Error opening mouse device '/dev/kdmouse;
     /dev/kdmouse: No such device or address

結果として、Solaris インストールプログラムはコマンド行インタフェースでしか動作できません。この問題は、インストール後、Solaris 実行時にも残ることがあります。

回避方法: サーバーの PS/2 コネクタに接続されている Y ケーブル上で、PS/2 キーボードとマウス間の接続を切り替えてください。

その後、システムをリブートしても PS/2 マウスが認識されない場合は、LX50 サーバーの Reset ボタンを押してください。あるいは、次のブートプロンプトが表示されたときに、再構成オプション (b -r) を使用してください。


Select (b)oot or (i)nterpreter:

SPARC: re-preinstall コマンドでカスタム JumpStart ソフトウェアをインストールすると失敗する (5017239)

re-preinstall コマンドでカスタム JumpStart ソフトウェアをインストールすると失敗します。この失敗は、読み取り専用のアクセス権を持つファイルシステムの UFS ログを fsck コマンドが更新できないために発生します。

たとえば、次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/install.d/re-preinstall cXtXdXsX

システムがリブートした後、次のエラーメッセージが表示されます。


fsck of device failed, re-preinstall needs to be re-run.
syncing file systems... done
Program terminated

回避方法: 次のいずれかを実行してください。どちらの方法を実行する場合も、スーパーユーザーである必要があります。

Solaris 2.6 および Solaris 7 ソフトウェアを実行している場合は、Solaris 9 9/05 HW DVD 上のデータにアクセスできない (4511090)

Solaris 2.6 ソフトウェアまたは Solaris 7 ソフトウェアを実行しているシステムでは、Solaris 9 9/05 HW DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。

回避方法: 次のどちらかを実行してください。