Solaris 9 9/05 HW のインストール全般に関する注意事項とバグ情報を説明します。
Solaris 9 9/05 HW のフラッシュアーカイブインストールの実行後に、SUNWcsr、SUNWkrbr、および SUNWnisr パッケージで pkgchk エラーが発生します。
SUNWcsr パッケージの場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: /etc/default/init group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/dgroup.tab group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/format.dat group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/inet/hosts group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/inet/netmasks group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/net/ticlts/hosts group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/net/ticots/hosts group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/net/ticotsord/hosts group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/nsswitch.conf group name <sys> expected <root> actual ERROR: /etc/vfstab group name <sys> expected <root> actual |
SUNWkrbr パッケージの場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: /etc/krb5/krb5.conf pathname does not exist |
SUNWnisr パッケージの場合は、次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: /var/yp/aliases |
回避方法: この問題は、フラッシュアーカイブのインストール時にのみ発生するため、代わりに初期インストールを実行してください。
PROM の diag-switch が true に設定されていると、インストール中に起動デバイスが変更されていない場合でも、JumpStart インストーラはデフォルトの起動デバイスの変更を求める警告を出します。次のエラーメッセージが表示されます。
WARNING: CHANGE DEFAULT BOOT DEVICE If you want the system to always reboot Solaris from the boot device that you've specified (c1t0d0s0), you must change the system's default boot device using the eeprom(1M) command after installing Solaris software. |
回避方法: diag-switch を false に設定してください。
Solaris Web Start インストールプログラムを使用して Solaris 9 9/05 HW ソフトウェアをインストールすると、いくつかの情報および Sun Remote Services (SRS) Net Connect ソフトウェアの終了パネルが適切に表示されないことがあります。
インストールパネルのフレームおよび「取消し」ボタンは表示されますが、インストールパネルの内容が表示されません。
この問題は、Solaris オペレーションシステムリリースに含まれているほかのソフトウェア製品を Solaris Web Start でインストールしている場合にも発生することがあります。
回避方法: 次の手順に従ってください。
空のインストールパネルが表示されたら、「取消し」ボタンをクリックして、SRS Net Connect インストールを省略します。
Solaris 9 9/05 HW ソフトウェアのインストールが完了したあとで、SRS Net Connect ソフトウェアを Solaris DVD または SOFTWARE 2 of 2 CD から手動でインストールします。
最初に Solaris 9 9/05 HW ソフトウェアインストールを完了したあとで SRS Net Connect ソフトウェアをインストールすると、すべてのパネルが正しく表示されます。
複数のネットワークインタフェースを持つシステムに Solaris 9 9/05 HW リリースをインストールまたはアップグレードした場合、システムはすべてのシステムインタフェースが使用可能であると認識します。つまり、ネットワークに接続されていない、あるいは使用する予定のないインタフェースが ifconfig -a コマンドの出力に表示されます。さらに、同じイーサネットアドレスを持つインタフェースに同じ IP アドレスが割り当てられることがあります。その場合、次のエラーメッセージが表示されます。
ifconfig: setifflags: SIOCSLIFFLAGS: qfe3: Cannot assign requested address |
この問題は、local-mac-address
PROM 変数が false に設定されているシステム上でも発生します。この問題が発生するのは、すべてのインタフェースが同じ
IP アドレスで構成されるためです。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
構成されたインタフェースだけを使用するには、初期ブート後にシステムをリブートする。
各ネットワークインタフェースに異なる IP アドレスを割り当てるには、次のいずれかの方法で local-mac-address
PROM 変数を true に設定する。
ok プロンプトで、次のコマンドを入力する。
ok setenv local-mac-address? true |
スーパーユーザーとして、次のコマンドを端末ウィンドウに入力する。
# eeprom local-mac-address?=true |
同梱されている CD を、その CD に含まれている Solaris Web Start 2.x (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしているときに、スワップ容量の不足のためインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、エラーメッセージは次のように文字化けしています。
RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? |
回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.x は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.x を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、スワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。
選択したデフォルトロケールに関係なく、install_log、upgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されます。
回避方法: コードコンバータで変換して参照するか、テキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。
日本語タイプ 5 キーボードは OpenBoot PROM のバージョンによっては、モニターレベルでタイプ 4 キーボードとして動作します。そのため、モニターレベルでは、キーボード上の印字と実際の入力が一部異なります。次の表を参照してください。その他の注意事項は、U.S. タイプ 5 キーボードと同じです。『Sun タイプ 5 キーボードプロダクトノート』を参照してください。
表 1–5 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字
日本語タイプ 5 キーボード上の印字 |
実際の入力文字 |
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“ |
@ |
& |
^ |
' |
& |
( |
* |
) |
( |
Shift-0 |
) |
= |
_ |
~ |
+ |
^ |
= |
¥ |
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@ |
[ |
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{ |
[ |
] |
{ |
} |
+ |
: |
: |
' |
* |
“ |
] |
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~ |
_ |
LF |
\ |
LF |