この手順を実行して、ホストサーバーを定足数サーバーとして構成します。
次の作業を実行します。
pkg.sun.com に登録され、インストールするマシンでパッケージのダウンロードに必要な設定が行われていることを確認します。「Open HA Cluster ソフトウェアのダウンロードを準備する」を参照します。
定足数サーバーに選択するマシンに、定足数サーバーソフトウェアのインストールに使用できるディスク容量が 1 M バイト以上あることを確認します。
定足数サーバーマシンがクラスタノードにアクセスできるパブリックネットワークに接続されていることを確認します。
定足数サーバーが動作するクラスタのパブリックネットワークに接続されたポートの Ethernet スイッチのスパニングツリーアルゴリズムを無効にします。
定足数サーバーソフトウェアをインストールするマシンでスーパーユーザーになります。
または、ユーザーアカウントに「主管理者」プロファイルが割り当てられている場合は、ルートユーザー以外でプロファイルシェルからコマンドを実行するか、またはコマンドの前に pfexec コマンドを付けます。
定足数サーバーパッケージをインストールします。
quorumserver# /usr/bin/pkg install ha-cluster-quorum-server-full |
(省略可能) 定足数サーバーのバイナリの場所を PATH 環境変数に追加します。
quorumserver# PATH=$PATH:/usr/cluster/bin |
(省略可能) 定足数サーバーのマニュアルページの場所を PATH 環境変数に追加します。
quorumserver# MANPATH=$MANPATH:/usr/cluster/man |
次のエントリを /etc/scqsd/scqsd.conf ファイルに追加して、定足数サーバーに関する構成情報を指定します。
インスタンス名またはポート番号の少なくとも一方を使用して、定足数サーバーを識別します。ポート番号は指定する必要がありますが、インスタンス名はオプションです。
インスタンス名を指定する場合、その名前は定足数サーバー間で一意にします。
インスタンス名を指定しない場合、常に、定足数サーバーが待機するポートによりこの定足数サーバーを参照します。
/usr/cluster/lib/sc/scqsd [-d quorumdirectory] [-i instancename] -p port |
定足数サーバーが定足数データを格納できるディレクトリへのパスです。
クラスタ固有の定足数情報を格納するために、定足数サーバープロセスはこのディレクトリに 1 クラスタにつき 1 つのファイルを作成します。
デフォルトでは、このオプションの値は /var/scqsd です。このディレクトリは、ユーザーが構成する各定足数サーバーに対して一意にします。
定足数サーバーインスタンスに対してユーザーが選択する一意の名前です。
定足数サーバーがクラスタからの要求を待機するポート番号です。
(省略可能) 複数のクラスタにサービスを提供し、別のポート番号またはインスタンスを使用する場合は、必要な定足数サーバーの追加のインスタンスごとに追加エントリを構成します。
新しく構成した定足数サーバーおよびその SMF サービスを起動します。
quorumserver# svcadm enable svc:/system/cluster/quorumserver:default |
クラスタプライベートインターコネクトで仮想ネットワークインタフェース (Virtual Network Interface、VNIC) を使用し、VNIC を事前に構成する場合は、「仮想ネットワークインタフェース (Virtual Network Interface、VNIC) を作成する」に進みます。代わりに、「カスタム」モードで scinstall ユーティリティーを実行すると、クラスタの構成中に VNIC を作成できます。
その他の場合は、「Open HA Cluster 2009.06 ソフトウェアをインストールする」に進みます。