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Sun ONE Messaging and Collaboration 6.0 スキーマリファレンス

用語集

Administration Server 管理者 (administration server administrator)     Directory Server に接続していない場合でも、サーバーの起動および停止を行う管理権限を持つユーザー。Administration Server 管理者は、ローカルサーバーグループ内のすべてのサーバーに対する制限されたサーバーに関する作業 (通常はサーバーの再起動と停止のみ) を実行できます。Administration Server をインストールすると、この管理者のエントリが自動的にローカルに作成されます (この管理者はユーザーディレクトリ内のユーザーではありません)。

alias     電子メールアドレスの別名。

AUTH     SMTP コマンドの 1 つ。SMTP クライアントがサーバーに対して認証方法を指定したり、認証プロトコル交換を実行したり、必要に応じて次に続くプロトコルの相互対話で使用するセキュリティ層をネゴシエートしたりできるようにします。

CLI     コマンド行インタフェース。

cn     共通名を表す LDAP エイリアス。

CNAME レコード (CNAME record)     ドメイン名のエイリアスをドメイン名にマップする DNS レコードの一種。

Configuration Directory Server     単一サーバーまたはサーバーのセットの構成情報を保持する Directory Server。

DC ツリー (DC Tree)     ドメインコンポーネントツリー。DNS ネットワーク構造を反映するディレクトリ情報ツリー。DC ツリー内の識別名は、cn=billbob,dc=bridge,dc=net,o=internet のようになります。

Delegated Administrator for Messaging     ドメイン管理者がホストドメインに対してユーザーやグループの追加または変更を行うために使用する一連のインタフェース (GUI とユーティリティ)。

Directory Manager     ディレクトリサーバーデータベースの管理権限を持つユーザー。アクセス制御は、このユーザーには適用されません。Directory Manager はディレクトリのスーパーユーザーと考えることができます。

Directory Server     LDAP に基づく Sun ONE のディレクトリサービス。「ディレクトリサービス」、「Lightweight Directory Access Protocol」、「Configuration Directory Server」、「Users and Groups Directory Server」も参照してください。

DIT     「ディレクトリ情報ツリー」を参照してください。

DN     「識別名」を参照してください。

dn     識別名のための LDAP エイリアス。「識別名」も参照してください。

DNS     「ドメインネームシステム」を参照してください。

DNS エイリアス (DNS alias)     DNS サーバーが、別のホストを指すものとして認識するホスト名 (DNSのCNAME レコードで記述) 。マシンの実際の名前は 1 つだけですが、1 つまたは複数のエイリアスを持つことができます。たとえば、www.siroe.domain を現在サーバーが置かれている realthing.siroe.domain という実際のマシンを指すエイリアスとすることができます。

DNS データベース (DNS database)     ドメイン名 (ホスト名) および対応する IP アドレスのデータベース。

DNS ドメイン (DNS domain)     共通のサフィックス (ドメイン名) の付いたホスト名を持つコンピュータのグループ。構文的には、ピリオド (ドット) で区切られた一連の名前 (ラベル) から成るインターネットドメイン名です。たとえば corp.mktng.siroe.com などです。「ドメイン」も参照してください。

GUI     グラフィカルユーザーインタフェース。

Identity Server     (IS) Sun ONE Schema、v.2 の実装を担当する Sun ONE 製品。SSO 認証に使用され、各種の管理ツールを含みます。User Management Utility では IS SDK をコマンド行ユーティリティのバックエンドとして使用します。

INBOX     メール配信用のユーザーのデフォルトメールボックス用に予約されている名前。INBOX は、大文字と小文字が区別されない唯一のフォルダ名です。例 : INBOXInboxinbox は、すべてユーザーのデフォルトのメールボックスとして有効な名前です。

IP     「インターネットプロトコル」を参照してください。

IP アドレス (IP address)     198.93.93.10 のような、ドットで区切られた一連の数値で、イントラネットまたはインターネット上でのマシンの実際の場所を示します。TCP/IP を使用するホストには、32 ビットアドレスが割り当てられます。

LDAP     「Lightweight Directory Access Protocol」を参照してください。

LDAP Data Interchange Format (LDIF)     Directory Server (ディレクトリサーバー) エントリをテキスト形式で表すために使用する形式。

LDAP 検索文字列 (LDAP search string)     ディレクトリ検索に使用される属性を定義する、置換可能なパラメータを含む文字列。たとえば、「uid=%s」という LDAP 検索文字列は、ユーザー ID 属性に基づく検索であることを意味します。

LDAP サーバー (LDAP Server)     LDAP ディレクトリを管理し、そのディレクトリに対するクエリ (問い合わせ) サービスを提供するソフトウェアサーバー。Sun ONE Directory Services は LDAP サーバーの実装です。

LDAP フィルタ (LDAP filter)     特定の属性または属性値の有無に基づいて一連のエントリを指定する方法。

LDAP レフェラル (LDAP referrals)     別の LDAP エントリへのシンボリックリンク (レフェラル) から成る LDAP エントリ。LDAP レフェラルは、LDAP ホスト名と識別名で構成されます。通常、LDAP レフェラルは、データを複製せずに、既存の LDAP データを参照するために使用されます。また、移動される可能性のある特定のエントリに依存するプログラムの互換性を維持するためにも使用されます。

LDBM     LDAP Data Base Manager の略。

LDIF     「LDAP Data Interchange Format」を参照してください。

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)     TCP/IP を介して複数のプラットフォーム上で実行できるように設計されたディレクトリサービスプロトコル。X.500 Directory Access Protocol (DAP) を簡素化したもので、ユーザープロファイル、メールリスト、複数の Sun ONE サーバー上の設定データなどの情報の格納、検索、および配布を単一の場所で管理できるようにします。Sun ONE Directory Server は、LDAP プロトコルを使用します。

Messaging Server 管理者 (Messaging Server administrator)     Sun ONE Messaging Server インスタンスのインストールや管理を含む権限を持つ管理者。

OID     「オブジェクト識別子 (OID)」を参照してください。

OSI ツリー (OSI tree)     Open Systems Interconnect (開放型システム間相互接続) ネットワーク構文を反映するディレクトリ情報ツリー。OSI ツリー内の識別名は、cn=billt,o=bridge,c=us のようになります。

RDN     相対識別名。実際のエントリ自体の名前。この文字列にエントリの祖先を付加すると完全な識別名になります。

RFC     Request For Comments の略。1969 年に開始されたドキュメントシリーズで、インターネットの一連のプロトコルと、関連する実験について記述されています。インターネット標準について記述した RFC の数はわずかですが、すべてのインターネット標準が RFC として公開されています。http://www.imc.org/rfcs.html を参照。

SIEVE     メールをフィルタするためのスクリプト言語。Messaging and Collaboration では RFC 3028 に準拠した SIEVE ルールおよび RFC 3431 に準拠した SIEVE 拡張をサポートしています。

SIMS     Sun Internet Mail Server の略。

sn     苗字を表すエイリアスディレクトリ属性。

TCP     「Transmission Control Protocol」を参照してください。

TCP/IP     「Transmission Control Protocol/Internet Protocol」を参照してください。

Transmission Control Protocol (TCP)     2 つのホスト間での信頼性の高い接続指向のストリームサービスを提供するインターネットプロトコル群内の基本トランスポートプロトコル。

Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP)     インターネットプロトコルで使用される複数のネットワークプロトコルの総称。この名前は、トランスポート層のプロトコルである TCP (Transmission Control Protocol) とネットワーク層のプロトコルである IP (Internet Protocol) の 2 つの主要ネットワークプロトコルを指します。

UID     (1) ユーザー識別子。システムでユーザーを識別するための一意の文字列。ユーザー ID とも呼ばれます。(2) ユーザー ID (ログイン名) のエイリアスディレクトリ属性。

User Management Utility     ユーザーグループドメインを追加、削除、修正するための Sun ONE コマンドラインインタフェース (commadmin)

Users and Groups Directory Server (User/Groups Directory Server)     組織内のユーザーおよびグループに関する情報を保持する Directory Server。

アカウント (account)     特定のユーザーまたはユーザーグループを定義する情報。この情報には、ユーザーやグループの名前、1 つまたは複数の有効な電子メールアドレス、および電子メールの配信方法と配信先が含まれます。

アクセス制御 (access control)     サーバー、またはサーバー上のフォルダやファイルへのアクセスを制御する方法。

アクセス制御エントリ (ACE) (Access Control Entry)     アクセス制御リストの単一の情報項目。アクセス制御情報とも呼ばれます。

アクセス制御情報 (ACI) (Access Control Information)     「アクセス制御エントリ」を参照してください。アクセス制御リストの情報

アクセス制御リスト (ACL) (Access Control List)     ディレクトリに対するユーザーやグループのアクセス権を定義するためにディレクトリに関連付けられた一連のデータ。ゼロまたは 1 つ以上の ACE を含む。

アクセス制御ルール (access control rules)     特定のディレクトリエントリまたは属性のセットに対するユーザーの権限を指定するルール。

アクセスドメイン (access domain)     指定したドメイン内からの Messaging Server への操作のアクセスを制限します。たとえば、アクセスドメインを使用すると、特定のアカウント宛てのメールを収集できる場所を制限できます。

インターネット (Internet)     TCP/IP プロトコルを使用する世界規模のネットワーク。

インターネットプロトコル (IP) (Internet Protocol)     インターネットおよびイントラネットの基礎となる基本ネットワークレイヤープロトコル。

インターネットプロトコルアドレス (internet protocol address)     「IP アドレス」を参照してください。

オブジェクトクラス (object class)     エントリが記述するオブジェクトの種類と、そのエントリに含まれる属性のセットを指定するテンプレート。たとえば、 Sun ONE Directory Server では、commonnamemail (電子メールアドレス)、mailHostmailQuota などの属性を持つ emailPerson オブジェクトクラスが指定されます。

オブジェクト識別子 (OID) (object identifier)     OID は整数の連なりであり、通常、ドットで区切った文字列です。OID は、LSAP および X.500 標準に準拠するように、各属性およびオブジェクトクラスに割り当てられます。

仮想ドメイン (virtual domain)     (1) ISP ホストドメイン。(2) Messaging Multiplexor によってクライアントのユーザー IDに追加されるドメイン名。LDAP 検索やメールボックスサーバーへのログイン。「ドメイン」、「ホストドメイン」も参照してください。

カレンダー識別子 (calid) (calendar identifier)     データベース内でカレンダーを識別します。英数字 A 〜 Z、a 〜 z、0 〜 9 を使用します。完全修飾のカレンダー識別子は 3 つの部分から構成されています。始めの 2 つの部分はオプションです。uid は認証ネームスペースでのユーザー固有の識別子。domain はユーザーが属するドメイン。calid はカレンダーのローカル識別子。ローカルは、uid@domain ネームスペースで一意。形式は次のとおりです。[uid]@[domain]:calid

完全指定ドメイン名 (FQDN)。     特定のインターネットホストを識別する一意の名前。「ドメイン名」も参照してください。

管理権限 (administration privileges)     ユーザー管理の役割を定義する一連の権限。

管理者 (administrator)     定義済みの一連の管理権限を持つユーザー。「構成管理者」、「Directory Manager」、「Administration Server 管理者」、「サーバー管理者」、「メッセージストア管理者」、「トップレベル管理者」、「ドメイン管理者」、「組織管理者」、「ファミリーグループ管理者」、「メールリスト所有者」も参照してください。

管理対象オブジェクト (managed object)     設定可能な属性の集まり。たとえば、ディレクトリサービスの属性の集まりです。

管理ドメイン (administration domain)     管理制御の対象範囲。「ドメイン」も参照してください。

共有フォルダ (shared folder)     複数のユーザーが読み取り可能なフォルダ。共有フォルダに対しては所有者が指定されます。所有者は、フォルダに対する読み取りアクセス権を指定したり、共有フォルダからメッセージを削除したりできます。共有フォルダにはモデレータを指定することもできます。モデレータは、受信メッセージの編集、ブロック、転送を行うことができます。共有できるのは、IMAP フォルダだけです。「個人用フォルダ」も参照してください。

グループ     識別名によって編成された LDAP メールエントリのグループ。通常は、メールリストとして使用されますが、グループのメンバーに特定の管理権限を与えるために使用される場合もあります。「ダイナミックグループ」、「スタティックグループ」も参照してください。

検索ベース (search base)     「ベース DN」を参照してください。

構成管理者 (configuration administrator)     SunTM ONE トポロジ全体のサーバーおよび構成ディレクトリデータの管理権限を持つユーザー。構成管理者は、Sun ONE トポロジ内のすべてのリソースに無制限にアクセスできます。ほかの管理者にサーバーアクセス権を割り当てることができる唯一の管理者です。構成管理者は、管理者グループとそのメンバーが配置されるまで初期の管理構成を管理します。

個人用フォルダ (personal folder)     所有者だけが読み取り可能なフォルダ。「共有フォルダ」も参照してください。

コマンド行インタフェース     コマンド行から実行できるコマンド。ユーティリティとも呼ばれます。

サーバー管理者 (server administrator)     サーバー管理タスクを実行するユーザー。サーバー管理者は、タスク ACI に基づいて、特定のサーバーへの作業に制限付きのアクセス権を提供します。構成管理者が、ユーザーにサーバーへのアクセス権を割り当てる必要があります。サーバーへのアクセス権を与えられたユーザーは、サーバー管理者となり、サーバーへのアクセス権をユーザーに与えることができます。

サブドメイン (subdomain)     ドメインの一部。たとえば、corp.siroe.com というドメイン名では、corp は、ドメイン siroe.com のサブドメインを示します。「ホスト名」、「完全指定ドメイン名」も参照してください。

サブネット (subnet)     ホスト ID のブロックを識別する、IP アドレスの一部分。

識別名 (distinguished name)     ディレクトリ情報ツリー内のエントリの位置を一意に指定する、カンマで区切られた一連の属性と値。通常、DN と略記されます。

従属参照 (subordinate reference)     ディレクトリサーバーによって保持されている名前付きコンテキストの子となるネーミングコンテキスト。「知識情報」も参照してください。

上位参照 (upper reference)     ディレクトリ情報ツリー (DIT) 内で、ディレクトリサーバーの名前付きコンテキストの上位にあるネーミングコンテキストを保持するディレクトリサーバーを示します。

使用可能な属性 (allowed attributes)     特定のオブジェクトクラスを使用するエントリについて指定できるが、必須ではない属性。「属性」、「必須の属性」も参照してください。

スキーマ (schema)     Sun ONE Directory Server 内にエントリとして格納できる情報のタイプの定義 (構造と構文を含む)。スキーマと一致しない情報がディレクトリに格納されていると、ディレクトリにアクセスするクライアントが適切な結果を表示できない場合があります。

スタティックグループ (static group)     各グループメンバーを列挙することによりスタティックに定義されたメールグループ。「ダイナミックグループ」も参照してください。

相対識別名 (relative distinguished name)     「RDN」を参照してください。

属性 (attributes)     LDAP データは、属性と値のペアとして表されます。個々の情報は、記述属性に関連付けられています。「属性」、「必須の属性」も参照してください。

組織管理者 (organization administrator)     Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の GUI または CLI を使用して、組織またはサブ組織内のメールユーザーとメールリストの作成、変更、および削除を行う管理権限を持つユーザー。

代替アドレス (alternate address)     アカウントの二次的なアドレス。通常はプライマリアドレスを変化させたものです。1 つのアカウントに複数のアドレスがあると便利な場合があります。

ダイナミックグループ (dynamic group)     LDAP 検索 URL で定義されるメールグループ。通常、ユーザーはディレクトリエントリ内で LDAP 属性を設定することによってグループに参加します。

知識情報 (knowledge information)     ディレクトリサービスインフラストラクチャ情報の一部。Directory Server は、知識情報を使用して、情報要求をほかのサーバーに渡します。

データストア (data store)     ディレクトリ情報の保存場所。通常はディレクトリ情報ツリー全体の情報が含まれます。

ディレクトリエントリ (directory entry)     識別名で特定されるディレクトリ属性とその値のセット。各エントリには、エントリが記述するオブジェクトの種類を指定し、エントリに含まれる属性のセットを定義するオブジェクトクラス属性が含まれています。

ディレクトリ検索 (directory lookup)     ユーザーやリソースの名前またはその他の特性に基づき、ディレクトリ内で特定のユーザーやリソースに関する情報を検索するプロセス。

ディレクトリコンテキスト (directory context)     メッセージストアへのアクセスに対して、ユーザーとパスワードの認証に使用するエントリの検索を開始するディレクトリツリー情報内のポイント。「ベース DN」も参照してください。

ディレクトリサービス (directory service)     組織内の人材とリソースに関する、論理的に集中化された情報のリポジトリ。「Lightweight Directory Access Protocol」も参照してください。

ディレクトリ情報ツリー (directory information tree)     ディレクトリエントリを編成する、ツリー状の階層構造。DIT とも呼ばれます。DIT は、DNS (DC ツリー) または Open Systems Interconnect ネットワーク (OSI ツリー) に従って編成できます。

ディレクトリスキーマ (directory schema)     ディレクトリに保存できるデータを定義する一連のルール。

同期 (synchronization)     マスターディレクトリサーバーによる複製ディレクトリサーバーに対するデータの更新。

トップレベル管理者 (top-level administrator)     Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の GUI または CLI を使用して、Messaging Server ネームスペース全体のメールユーザー、メールリスト、ファミリーアカウント、およびドメインの作成、変更、および削除を行うための管理権限を持つユーザー。デフォルトでは、このユーザーがトポロジ内のすべてのメッセージサーバーに対するメッセージストア管理者となります。

ドメイン (domain)     単一のコンピュータシステムの制御下にあるリソース。「管理ドメイン」、「DNS ドメイン」、「ホストドメイン」、「仮想ドメイン」も参照してください。

ドメインエイリアス (domain alias)     別のドメインを指すドメインエントリ。ホストドメインはエイリアスを使用することにより、複数のドメイン名を持つことができます。

ドメイン管理者 (domain administrator)     Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の GUI または CLI を使用して、ホストドメイン内のメールユーザー、メールリスト、およびファミリーアカウントの作成、変更、および削除を行うための管理権限を持つユーザー。デフォルトでは、このユーザーがトポロジ内のすべてのメッセージサーバーに対するメッセージストア管理者となります。

ドメイン組織 (domain organization)     組織ツリー内でホストドメインの下にあるサブドメイン。ドメイン組織は、企業内でユーザーとグループのエントリを部門別に編成する場合に有用です。

ドメインネームシステム (DNS) (Domain Name System)     コンピュータが、ネットワークまたはインターネット上のほかのコンピュータをドメイン名で見つけることができるようにする分散型名前解決ソフトウェア。システムは、標準 IP アドレスをホスト名 (www.siroe.com など) に関連付けます。通常、各マシンはこの情報を DNS サーバーから取得します。DNS サーバーは、ホスト名をインターネットアドレスに変換するための、複製された分散型のデータ照会サービスを提供します。「A レコード」、「MX レコード」、「CNAME レコード」も参照してください。

ドメインネームスペース (domain name space)     ドメインネームスペース内では、ユーザー、リソース、およびグループの識別子は一意。特定の識別子は異なるドメインで使用できます。

ドメインホスティング (domain hosting)     共有 Messaging Server 上で 1 つまたは複数のドメインをホストする機能。たとえば、siroe.comsesta.org の両方のドメインを siroe.net メールサーバー上でホストできます。ユーザーは、ホストドメインとの間でメールの送受信を行います。メールサーバーの名前は、電子メールアドレスには現われません。

ドメイン名     (1) 電子メールアドレス内で使用されるホスト名。(2) 管理組織を定義する一意の名前。ドメインにはほかのドメインを含めることができます。ドメイン名は右から左の方向に解釈されます。たとえば、siroe.com は、Siroe Company のドメイン名であり、かつトップレベルの com ドメインのサブドメインです。siroe.com ドメインをさらに corp.siroe.com などのサブドメインに分割することもできます。「ホスト名」、「完全指定ドメイン名」も参照してください。

名前解決 (name resolution)     IP アドレスを対応する名前にマップするプロセス。「EXPN」も参照してください。

認証 (authentication)     (1) Sun ONE Messaging Server に対し、クライアントユーザであることを立証するプロセス (2) クライアントまたは別のサーバに対し、Sun ONE Messaging Server であることを立証するプロセス

ネーミングコンテキスト (naming context)     ディレクトリ情報ツリーの特定のサフィックス。DN によって識別されます。Sun ONE Directory Server では、特定のタイプのディレクトリ情報がネーミングコンテキストに格納されます。たとえば、Siroe Corporation のボストンオフィスのマーケティング部門社員すべてのエントリを格納するネーミングコンテキストは、ou=mktg, ou=Boston, o=siroe, c=US のようになります。

ネーミング属性 (naming attribute)     ディレクトリ情報ツリーの識別名の最後の属性。「相対識別名」も参照してください。

ネームスペース (namespace)     LDAP ディレクトリのツリー構造。「ディレクトリ情報ツリー」も参照してください。

ノード (node)     DIT 内のエントリ。

バインド DN (bind DN)     操作時に Directory Server に対する認証に使用される識別名。

必須の属性 (required attributes)     特定のオブジェクトクラスを使用するエントリ内に存在する必要がある属性。「使用可能な属性」、「属性」も参照してください。

ファミリーグループ管理者 (family group administrator)     ファミリーグループ内のファミリーメンバーの追加と削除を行うための管理権限を持つユーザー。このユーザーは、グループのほかのメンバーにファミリーグループ管理アクセス権を与えることができます。

複製ディレクトリサーバー (replica directory server)     データのずべてまたは一部のコピーを受けとるディレクトリ。

プロトコル (protocol)     情報を交換する 2 つ以上のシステムが従う必要があるルールと、交換されるメッセージに関する公式の記述。

プロビジョニング (provisioning)     Sun ONE Directory Server のエントリを追加、変更、または削除するプロセス。これらのエントリには、ユーザー、グループ、およびドメイン情報が含まれます。

ベース DN (base DN)     検索が開始されるディレクトリ内の識別名エントリ。検索ベースとも呼ばれます。例 : ou=people, o=siroe.com

ポート番号 (port number)     ホストマシン上の個々の TCP/IP アプリケーションを指定する番号。転送されるデータの宛先を提供します。

ホスト (host)     1 つ以上のサーバーが置かれているマシン。

ホストドメイン (hosted domain)     ISP にアウトソースされた電子メールドメイン。ISP は、企業の電子メールサービスを運営および管理し、その企業の電子メールドメインのホスティングを提供します。ホストドメインは、ほかのホストドメインと同一の Messaging Server ホストを共有します。初期の LDAP ベースの電子メールシステムでは、1 つのドメインが 1 つまたは複数の電子メールサーバーホストによってサポートされていました。Messaging Server では、複数のドメインを単一のサーバーでホストできます。各ホストドメインには、そのドメインのユーザーとグループのコンテナを指す LDAP エントリがあります。ホストドメインは、仮想ホストドメインまたは仮想ドメインとも呼ばれます。「ドメイン」、「仮想ドメイン」も参照してください。

ホスト名 (host name)     ドメイン内の特定マシンの名前。ホスト名は、IP ホスト名です。IP ホスト名としては、「短縮形」のホスト名 (mail など) または完全指定ホスト名が使用されます。IP ホスト名としては、「短縮形」のホスト名 (mail など) または完全指定ホスト名が使用されます。完全指定ホスト名は、ホスト名とドメイン名の 2 つの部分から構成されます。たとえば、 mail.siroe.com は、ドメイン siroe.com. 内のマシン mail を表します。ホスト名は、ドメイン内で一意にする必要があります。異なるサブドメイン内にある場合は、組織は、mail という名前を付けた複数のマシンを持つことができます。たとえば、mail.corp.siroe.commail.field.siroe.com を使用できます。ホスト名は、常に、特定の IP アドレスにマップされます。「ドメイン名」、「完全指定ドメイン名」、「IP アドレス」も参照してください。

マスターディレクトリサーバー (master directory server)     複製されるデータを含むディレクトリサーバー。

メールボックス (mailbox)     メッセージの格納と表示を行う場所。「フォルダ」も参照してください。

メールリスト (mail list)     電子メールアドレスのリスト。メールリストのアドレスを指定することによってリストの電子メールアドレス宛てにメッセージを送信できます。「グループ」とも呼ばれます。

メールリスト所有者 (mail list owner)     メールリストのメンバーの追加と削除を行う管理権限を持つユーザー。

メッセージ割当 (message quota)     特定のフォルダが消費できるディスク容量を定義する制限。

メンバー (member)     メールリスト宛ての電子メールのコピーを受け取るユーザーまたはグループ。「メールリスト」、「拡張」、「モデレータ」、「所有者」も参照してください。

ユーザーアカウント (user account)     サーバーにアクセスするためのアカウント。ディレクトリサーバー上のエントリとして管理されます。

ユーザーエントリまたはユーザープロファイル (user entry or user profile)     各ユーザーに関する必須および任意の情報を記述するフィールド。識別名、氏名、役職、電話番号、ポケベルの番号、ログイン名、パスワード、ホームディレクトリなどがあります。

ユーザーフォルダ (user folders)     ユーザーの電子メールのメールボックス。

ユーザー割当 (user quota)     電子メールメッセージ用にユーザーに割り当てられる容量で、システム管理者によって設定されます。

リバース DNS 検索 (reverse DNS lookup)     数値 IP アドレスを等価な完全指定ドメイン名に解釈するために DNS に照会するプロセス。

ルートエントリ (root entry)     ディレクトリ情報ツリー (DIT) 階層のトップレベルのエントリ。

レフェラル (referral)     Directory Server が情報要求を送信したクライアントに対し、そのクライアントがその要求に対して通信する必要がある DSA (Directory Service Agent) に関する情報とともに情報要求を返すプロセス。「知識情報」も参照してください。

ローカル部分 (local part)     電子メールアドレスの受取人を識別する部分。「ドメイン部分」も参照。



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